G＠ME ＜Kento.N＞ 001 (ページ37)

今日:9 hit、昨日:14 hit、合計:146,323 hit

＊37 ページ37

・

・

・

とっても美味しい料理のおかげか、私のテンションは一気に上がった。

あ「美味しい～！！！」

中「お前、そんなに腹減ってたのか。笑」

ムッとして社長を見ると、私を嘲るように笑っている。

あ「悪態ついてないで、社長も召し上がったらどうですか？」

中「俺は生憎、小食だ」

あ「～！！」

遠回しに私のこと、大食いって言ってるじゃないですか！！

さっきの優しい社長はどこに行ったのよ！

........でも、いつもの社長に戻って少し安心した。

違う。戻ったのは社長じゃなくて、私の方だ。

？「あの.......」

後ろから綺麗な声がして、振り向いた。

咲田「私、Ｒ社の咲田ありすと申します。中島社長、ですよね？」

鮮やかなブルーのタイトなドレスを身に纏った、艶やかな女性だった。

中「咲田........？もしかして、咲田社長の？」

咲田「はい、娘です」

中「初めまして。社長にはいつもお世話になっております。今日はお一人で？」

咲田「はい。父の代わりです。笑」

綺麗な女性を目にしたからか、社長の顔がいつもよりだらしない気がする。

.........やっぱり男って単純。社長だって例外じゃないのね。

咲田「新しいゲームを制作中だとか？」

中「はい、よくご存じで。ちょうどプロジェクトが発足したばかりでして」

咲田「そうなんですね。今回はどういったストーリーなんでしょうか？」

中「まだまだ制作段階ですが、女性が憧れる『身分違いの恋』をテーマにすすめております」

おいおい、綺麗な人だからってそんな突っ込んだ社外秘の情報漏らしていいんですか！？

........あったまくる！！鼻の下伸ばしてペラペラしゃべって！！

さっきまで社長のことかっこいいって思ってたのに！返せ！この気持ち！！

咲田さん、も、横の私には目もくれず、キラキラした笑顔で社長と話しているし。

.........やっぱりなんかつまらない。確かに咲田さんの方が私より綺麗だけど。

絶対離れるなと言われた手前、私は社長から離れられず、出来るだけ社長の陰に隠れながら、

お肉を食べていた。

・