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施設にいることが、何よりもの苦痛だった。大人は、鬱陶しいというように、避けて、暴言を吐いて。年下の子たちは、元気がありあまっているようで、一緒にいるのがなんとなく嫌だった。
そんな理由から、施設に鞄を置いたら、すぐ何処かしらをほっつき歩いてた。
中3の夏の終わり。その日も、鞄を置いたら当てもなく、何処かにいくはずだった。けど、黒スーツの男二人についていったことで、僕の生活は狂っていった。
「燐、お前の里親が見つかった。櫻木さんについていけ。」
施設で園長から告げられた、里親のこと。別に、望んで居なかったし、高校生になったら施設は出ていく予定だったから、どうでも良かった。
けど、施設に居るよりかは、全然マシだと思った。
「あの園長、ほんと軽いよなwww」
「人身売買とか、wwwwしかも、何されるかわかんねぇのによwwww」
施設から移動してついた場所は、暗い、監獄のような場所。
そして、男二人の会話からして、僕は園長に売られたんだ。人身,オークションか、人身売買。どちらに出されても可笑しくはないらしい。
「可哀想〜。俺が可愛がってあげようか?wwww」
そう言って檻に入ってきた男は、ネクタイを緩め出し、僕の服を脱がせようとする。
怖い。不思議と、そんな感情が涌き出てこなくて、何も考えられなかった。逃げようとも思わなかったし、襲われるくらいならこの世界から居なくなりたいとか、そんなのも無かった。ただ、無心で、されるがままだった。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:reon | 作成日時:2018年3月14日 22時