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「…一人でするよりかは、誰かにやってもらった方がいいんじゃねぇの?」
『そうですかね。』
「…溜め込みすぎると、私生活に影響出るから月1は抜かないとだろ。」
『……はい。』
その日は、りょーさんにやり方などを教えてもらった。気が気じゃないし、脱ぐってなったときは物凄く恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。けど、気持ちよくなって、少しずつ声を出すようになってしまった。本当に、恥ずかしい。
「そうだ、枕営業だけは絶対に手出すな。わかったな?」
『…は、はい。』
突然の威圧に、思わずびっくりしてしまう。りょーさんの整った顔が、少し強ばり、怒っているようで。
「それでさ、店長のネクタイ盗んだの愛娘の寿梨ちゃんだったらしくてさ、可愛すぎって写真送ってきたんだよ?!!」
早めに仕事を終わり、銀太さんと一緒に帰路についていた。店長の親バカエピソードは、いつ聞いても可笑しい。
「ねぇ、銀太〜!!隣の子紹介してよ〜!」
胸元を開いて、短いスカートを履き、濃いめの化粧をした女の人。銀太さんの知り合いっぽいけど。
「んだよ。俺の仕事仲間〜!!」
「僕さ、ちょっと話聞かない?」
「れんれん辞めとけ〜!そいつ話だけとか言って襲ってくんぞ〜!!」
『……………いえ、少しだけ聞いてみます。』
その女の人に、興味はなかった。けど、話を聞かないか、そう言った女の人の目は真剣だった。
「逆風,俗、って知ってる?」
『一般的風,俗の逆ですか?』
「そう。それでね、もちろん、れん君のわがまま、少しなら、やりたいようにやっていい。働いてみない…?」
別に、行為系の仕事をしたいわけじゃない。病気になりたいわけでもない。けど、何処か惹かれる部分があった。
『……………はい。………』
「それじゃあ、再来週からお願いね!それと、定休日とNG項目書いてもらえる?」
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:reon | 作成日時:2018年3月14日 22時