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#1 ページ1
「キモいんだよ!!!」
男児の怒号、殴る、蹴るの鈍い音。そして、誰にも気付かれない小さな悲鳴。
『ぅぁっ、…………い、やぁ……』
「拒否権ねぇだろ?なぁ!!!なんならさ、学校来んなよ。」
「父親居ないから母親だけとかwwwwwww」
怒号に、嘲笑うかのような笑い声。別に、望んでた訳じゃない。人間とも仲良くできると思ってた。けど、そんなのは甘い幻想でしか無かった。
「燐……?何その、傷……」
『…あのね、体育の時間に山から落ちちゃった。それでね、足動かなくて、階段から落ちちゃったの。』
「燐?嘘つかないで。いじめられてるんでしょ?」
母さんは、いつだって僕の嘘に気付いてくれた。けど、学校に電話することも、相手の親に、何かを言うことも無かった。何故なら、僕が相手に止めろと言い出すことを待っていて、自我を持ってほしかったから。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:reon | 作成日時:2018年3月14日 22時