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「孤鳴!お前今日も体育の授業休みか?」
『いえ、もう隠す必要性ないので、大丈夫です。』
「?そうか。クラスの男共の真似してればだいたいわかるだろ。」
『はい。』
その日、男子はプール授業。女子はバスケで円城寺さんとは離れ離れだった。
とりあえず、中学のころに使っていたスクール水着が今も使えたから、それ持ってきたんだけど、ちょっと可笑しかった。
「燐それ中学のか?wwww」
いざ、更衣室で着替えようと水着を出すと、隣で着替えていたお調子者がそんなふうに聞いてくる。
『中学の使えるかなとおもって。』
そう答えて、制服のシャツを脱ぐと、案の定周りが静まり返った。
「おい燐。その傷、なんだよ…?」
『昨日言ってたやつの延長戦。小学校のとき苛められてたんだよ。それと、暴,力振るわれたときのやつ。』
「燐、後で話聞く。」
「そうだ、次の休みに男だけでお泊まり会やろうぜ!!」
「全員参加!!法事のやつ以外全員拒否件無し!!」
『発想が女子生徒。』
体育の授業が終わり、教室に行くと、男子会の予定を決めて解散。
解散してあまり経たないころ、数名の女子が集まってくる。
「燐君さ、背中とか、あれどうしたの……?」
『小学校の時いじめられてて。それと、施設の関係者に暴,力振るわれてて。』
「施設……?」
『あぁ、施設については話せない。』
「燐〜!!女友達に可愛い子居ねぇの?」
さっきのお調子者。良いフォローをくれた。
『俺女の子の友達って言ったら円城寺さんしか居ないって!!』
「おぉ、珍しい。」
『円城寺さん、性格良いしもっと仲良くなったら、恋愛まで発展しそうだわ。』
「燐君僕が居るのに浮気?!!」
『俺お前の彼氏じゃなーい!つーか全然タイプじゃなーい!もっと可愛い子が良い!』
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:reon | 作成日時:2018年3月14日 22時