普通の少女の雲外さん▼緑谷 ページ8
今日も今日とて目で追っている。
「(あ、来た)」
「緑谷、はよ！」
「おはよう、緑谷くん！」
「おはようございますわ、緑谷さん」
「おはよう！みんな」
「(…今日もかっこいいなぁ)」
みんなに優しい笑顔で挨拶するのは、
同じクラスの緑谷くん。
彼はとても優しくて正義感が強い人。
困っている人が居たら躊躇せずに手を差し伸べる。
その性格から、誰からも好かれる人気者なの。
そして陰ながら彼に好意を寄せている女の子は少なくないらしい。
かく言う私も、実はでそうだったり…。
＿
「(はぁ、今日も喋れなかった)」
同じクラスだけど、近付く勇気がなくて
全くと言っていいほど喋れていない。
そんなことを考えていると
気付けば一日が過ぎていてもう下校時刻だなんて、ざらにあること。
「…帰ろ」
橙色に染まり、建物が逆光で黒く染まる街中を歩く。
すると、前に目に覚えしかないもさもさの頭の彼が。
「！！…緑谷くん！」
勇気を振り絞って声を掛けた。
「え、え…？！う、雲外さん？！」
大きな瞳をぱちぱちさせる姿がとても可愛く思えてしまった私はもう末期だ。
「やっほー緑谷くん」
心の中で騒ぎつつも、冷静を装う。
「まさか名前を覚えてくれているとは…！」
手を口元に持っていってぶつぶつと考察するのは癖らしい。
「ふふっ、そりゃあ覚えてるよ！
だってクラスメイトでしょう？」
「えっ、こ、声に出てた？」
「うん、バッチリ。
やっぱり緑谷くんは面白いねぇ」
初めて喋ると言っても過言ではないのに、
とても会話が弾む。こんなにも楽しい！
「今帰り？」
「うっ、うん！」
「じゃあ一緒に帰らない？」
「うっ、うん！！」
やったぁ！勇気を出して誘ってよかったぁ…！
ふと隣を見ると、笑顔の緑谷くん。
「…！やっと笑ってくれたねっ」
「へっ」
あぁ、さっきの笑顔、凄い素敵だったなぁ。
きらきらしてて、眩しくて。
「君の笑顔、私好きだな！」
そばかすがある頬が赤いのは、
夕日のせいじゃない…かもなんて、
自惚れちゃっても、いいのかな。
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夜々 - リクエストに応えて頂きありがとうございました！これからも頑張って下さい！ (2018年3月30日 17時) (
レス) id: a6396ca631 (このIDを非表示/違反報告)
透夏(プロフ) - 夜々さん» 閲覧、コメントありがとうございます！もちろんです！ご期待に添えるよう頑張りますのでよろしくお願いします…！ (2018年3月30日 14時) (レス) id: 65a261933a (このIDを非表示/違反報告)
夜々 - リクエスト出来ますか？プレゼントマイクの話をお願いしたいのですが…出来れば甘めでお願いします！ (2018年3月27日 20時) (レス) id: a6396ca631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透夏 | 作成日時：2018年3月27日 0時
