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「…落ち着いたか」
まだまだ雨は降るばかり。
雨宿りという形で、その辺の公園の
トンネルみてぇな遊具に並んで座り込んだ。
「…ん。…ありがとう」
狭い空間。
濡れた黒い髪。
不謹慎にもこの状況に胸を高鳴らせてしまった自分に腹が立つ。
「(コイツが泣いてんのに何やってんだ俺)」
空を見上げ、浅く息を吐いた。
「…止まねぇな」
「だね」
「寒くないか」
「大丈夫」
「遠慮すんな」
頭の上にあるタオルで
わしゃわしゃと拭いてやる。
「…あのね」
「ああ」
長い睫毛を伏せた。
「緑谷くんが、告白されてた」
その毛先に乗っかっていた、
小さな雫がほろりとこぼれた。
「…そうか」
「…返事。聞きたくなくて、逃げてきちゃった」
さっきとは違う。
雨に誤魔化されない水が頬を伝っていた。
「付き合っちゃうの、かなぁ」
震えた細い声に、一途だと
ただただ思った。
「やだなぁ、………やだ、なぁ……っ」
その姿が痛々しくて、
愛おしくて。
…でも、そんな姿、見たくねぇ。
「…俺にしろよ」
テメェはずっと笑ってりゃあいいんだ。
「……へ、」
抱き締めた。
強く、優しく、しっかりと。
…離したくない。
俺はずっと、
「Aが好きだ」
腕の中で小さく跳ねる姿に、
あぁ、すげぇ好きだなって思った。
「返事はいらねぇ」
「ただ」
「Aが辛くなくなるまで」
「俺がいつでも側に居るから」
「だからテメェは黙って笑ってろ」
視界いっぱいに広がったのは、
「＿＿うんっ！」
すっかり降り止んで虹がかかった
雲一つない青空と、
俺の大好きな太陽みたいな笑顔だった。
.
(…まぁ、いつかぜってぇ惚れさせるけどな)
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夜々 - リクエストに応えて頂きありがとうございました！これからも頑張って下さい！ (2018年3月30日 17時) (
レス) id: a6396ca631 (このIDを非表示/違反報告)
透夏(プロフ) - 夜々さん» 閲覧、コメントありがとうございます！もちろんです！ご期待に添えるよう頑張りますのでよろしくお願いします…！ (2018年3月30日 14時) (レス) id: 65a261933a (このIDを非表示/違反報告)
夜々 - リクエスト出来ますか？プレゼントマイクの話をお願いしたいのですが…出来れば甘めでお願いします！ (2018年3月27日 20時) (レス) id: a6396ca631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透夏 | 作成日時：2018年3月27日 0時
