【一松】ねぇ【微裏】 ページ39
一松が触れる部分が、熱い。
どうしよう、どうしたらいい。
逃げるか？それは無理だ。
今の一松は、かなり怒ってる。
「…ねぇ」
「…っ、ひ…」
「ちゃんと顔、見てよ」
一松のこんな表情は初めて見た。
…原因は自分にあるのはわかってる。
一松が猫にばかり構って自分に構ってくれないからと、
カラ松と買い物に行ったから。
そしてそれを一松が見ていたことを知らず、
いつも通りに家にお邪魔したんだ。
そしたら案の定一松にすぐ見つかり、カラ松は強制退場。
壁際に追い詰められたわたしは、いとも簡単に押し倒されてしまった。
「い、一松…やめよう、こわい」
「…なんであいつと一緒にいたの」
「…それ、は…せ、説明するからそこどいて！」
「いやだ。どいたらA、逃げるだろ」
鋭い視線に、目をそらしてしまう。
それは、一松の言っていることを認めてしまうようなもの。
そんなんでどいてもらえるわけがない。
「…言わないんなら別にいいけど」
「あ、……」
「その代わり、直接体に聞くから」
止めようとしても、男の力にはかなわない。
両手を頭の上で括りつけられ、身動きすら取れなくなってしまった。
こわい。一松がこんなに、冷たい目をしている。
上半身を隠す服ははだけ、露出する腹部。
恥ずかしさで顔が赤くなり、両手で隠したいのに腕が動かせない。
どうしようもない羞恥心に死にたくなった。
それでも一松が手を離してくれる訳もなく。
気付くと、片手は腹部に触れていた。
「いちま…っ、ぁ」
「…やっと言い訳する気になった？」
「言い訳じゃない…っ、それ、ゃ…」
「なに、言い訳じゃないなら、カラ松と二人で遊んでましたって言うの？」
違う、そうじゃない。
普通に言えばいいんだ。
一松が構ってくれなかったから、って。
けれど、腹部を撫でる一松の手と、視線の冷たさでなにも口にできない。
「ちが…っ」
「じゃあなに。おれ、見たんだけど」
「ん……ｯ」
一松の声が、いつもより低くなった。
ちょうどそのとき、上半身で一番敏感な部分に、一松の手が触れる。
自分でも気持ち悪いと思う、けど…
一松から与えられる快感に、体は正直に反応を示していた。
「早く言いなよ。言い訳」
「ん…っ、ぅ…」
「…言い訳もしてくれないんじゃ、おれの立場がない」
体が震える。
恥ずかしい。
ただ、
おれの立場がない。
そう言ったとき、一松は少しだけ。
寂しそうな顔をした。
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ミウ - 票数が555から556にしてしまった罪悪感… (2017年10月6日 23時) (
レス) id: effbfbbcb9 (このIDを非表示/違反報告)
ドS娘 - 票数がちょうど555に！？これは押していいのだろうか… (2017年9月17日 19時) (レス) id: 6ee4aa7b4e (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜 - トッティ少ない(´・ω・`) (2017年6月27日 15時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - めっちゃ好きです！ありがとうございます（≧∇≦） (2016年8月29日 16時) (レス) id: 3da383dd6e (このIDを非表示/違反報告)
なごみ羊 - こーゆーのもいいですね♪ (2016年3月30日 20時) (レス) id: 6171f694b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せいや
| 作成日時：2015年11月5日 0時
