【トド松】友達から始めましょうか ページ24
「君可愛いね、LINEやってる？」
まさか、この世に産まれて１９年。
こんなにくっっっっさいセリフを聞くとは思っていなかった。
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「…またあなたですか。今すぐにお引き取り願います」
「え〜、いま来たばっかりなんだけど〜」
「わたしは忙しいんですあなたに構ってる暇はありません」
初めて会ったのは三日前。
コンビニでバイトしているところを、ナンパされた。
ナンパなんて初めての体験で、どうしようかとても焦った。
けど
『君可愛いね、LINEやってる？』
聞かれた瞬間に、頭の中で何かが割れる音がした。
帰ってください！と大声で追い出したところまでは覚えている。
そのあとはもう、店長やら同じシフトの人たちに見られた羞恥心で忘れた。
「もう帰ってください」
「お願いっ、連絡先だけでもさぁ…」
「なぜですか。わたしはあなたの名前すら知らないのに」
それに、これ以上関わり合いを持ちたくない。
絶対めんどくさいことに巻き込まれそうだから。
男の人とかかわったことがないわたしには、恋愛とかわかんないし。
「僕、松野トド松。君は？」
「…なぜ名乗らないといけないんですか。勤務中です」
「じゃあ勤務中じゃなかったらいいの？」
なんなんだこの人は！！！！
「…松野トド松さんって言いましたっけ？」
「わぁ、もう覚えてくれたんだ〜。嬉しいなぁ」
「さっき言ったばっかりでしょう。わたしは平野Aです。これでいいですか」
冷たい目でそう告げると、彼はにっこり笑った。
「Aかぁ、いい名前だね」
…いい名前、ね。
はじめて言われて、少しだけ動揺した。
トド松といったか…彼の目は、純粋かもしれない。
「…ありがと」
「少しは僕と仲良くなりたいと思った？」
「それは別に」
「ちぇー…」
出会ってすぐに彼氏いる？とかいろいろ聞いてくる彼は、ただの女好きだと思ってた。
けど、話しているときにスマホを触ったりとかはないし
そこまでではないのかなーなんて思いながら。
「…友達からなら」
こんなに自分に関わってくれる人なんて、
いままでいなかったからな。
「え、いいの？じゃあこれ、連絡先！」
「え、ちょ、松野さ…」
「トド松でいいよ、また明日来るね！」
そう言って彼は、連絡先を置いて出ていった。
つかめない人だ。
一週間後には仲良くなっているなんて
この時は全く思ってなかった。
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ミウ - 票数が555から556にしてしまった罪悪感… (2017年10月6日 23時) (
レス) id: effbfbbcb9 (このIDを非表示/違反報告)
ドS娘 - 票数がちょうど555に！？これは押していいのだろうか… (2017年9月17日 19時) (レス) id: 6ee4aa7b4e (このIDを非表示/違反報告)
蓮城桜 - トッティ少ない(´・ω・`) (2017年6月27日 15時) (レス) id: bfea0b4b67 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - めっちゃ好きです！ありがとうございます（≧∇≦） (2016年8月29日 16時) (レス) id: 3da383dd6e (このIDを非表示/違反報告)
なごみ羊 - こーゆーのもいいですね♪ (2016年3月30日 20時) (レス) id: 6171f694b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せいや
| 作成日時：2015年11月5日 0時
