あなたが一人でないわけ------あなたが一人のわけ5 (ページ23)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:68,733 hit

雨の日ページ23

数週間後--------。

その日は雨が降っていた。

もう梅雨入りしたようだ。

わたしは傘をさして
パートに向かった。

雨脚が強くなって、
傘に打ち付ける雨の音で

わたしは気づいていなかった。

職場について

傘をたたんだ時

初めて気づいた。

A「！！！

あ！、、、、、。」

ずぶぬれになった、

彼

--------小林さんだった。

A「小林さん！？

どうしたんですか！！？？」

雨の音で

よく聞こえないが

小林さんは

口を動かしている。

小林「、、、、、、んで、

、、、、、、くれないの？」

A「え！？？

きこえないです。。。

とりあえず、中に入りませんか？？」

何事かと
パート職員のわたしの上司も店先まで出てきた。

A「あの、この人

小林さんていうんですけど。。。

ずぶぬれで。。。」

小林さん、

今度ははっきりと聞きとれる声でこう言った。

小林「いいです。

Aさん、

それより

なんで

電話くれないの、、、、、、？」

ドキッとした。

上司「ちょっと！」

上司はわたしを手招きして店の奥に呼んだ。

上司「なに？あの人、あんたとどういう関係！？」

A「え。。。。どうって。。。

ちょっと顔知ってるだけの。。。？」

上司「気味悪い。。。

あんた、もしかして
ずっと
付きまとわれてない！？」

え！？

そう、

なの！？？

店の入り口で
小林さんは
無表情で

待っている。

上司「ほら、気持ち悪い！！

いい、あんた、ここにいなさい！

アタシが追い返す！！」

上司はずいと小林さんに詰め寄った。

上司「悪いけど、帰りな？」

小林「Aさんは？

どうして

会ってくれないの？

ぼく、
みた。

Aさん、
知らない男の人と歩いてた。

だれ。。。。？」

上司「あのね、そりゃ彼女の旦那！！

もう付きまとうのいい加減にしな！！」

その時

小林さんの表情が凍り付いた。

小林「だ、、、、ん、、、、な、、、、、？」

なんか申し訳なかった。

小林「結婚、、、、してた、、、の？」

突然

小林さん

けけけと笑い始めた。

小林「なーんだ。。。」

それだけ言うと

足早にどこかへ去っていった-----------。