悪い男【傾向と対策】 (ページ19)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:17,689 hit

・ページ19

亮也「でも、俺さ、

大学入ったらかわろうって思って。」

亮也君の明るさ、この人柄は
過去の経験から出来上がっていたんだなと理解した。

亮也「嫌な事されて嫌な事し返すこともできない世界だよ？

なら、そういう嫌な奴らなんて
こっちが無視すべきで・・・。

そういうの考えないようにした。

いつか
俺のこと理解してくれる友達ができるって信じて。

嫌な過去は忘れて

新しい自分に生まれ変わろうって思った。

明るく生きてりゃ、

なんとかなるさって・・・。」

亮也君と私は
ベンチに座った。

なんか
これだけで

素直にドキドキした。

それくらい
亮也君とこんな深い話しをしたせいか

私の心は奪われ始めていた。

亮也「でも。

よかった。」

A「・・・よかった？」

亮也「俺、

今はこうして

Aちゃんを見つけたから。」

・・・

！！

本当に
この人は

私をドキドキさせる天才だ。

亮也「ねえ、そもそも思ったんだけど

・

・

悪い男って

なんだろうね？」

天才。

亮也「大学受験とかもそうだけどさ、

【傾向と対策】って本が出ると

試験作る側って、そこを避けて問題作るじゃん？

それといっしょ！」

？？？

亮也「悪い男は

対策アプリがでたらそれを研究して・・・

その上の手いく♪」

(◎_◎;)

亮也「なぜだか・・・

わかる？」

亮也君の手が

私の髪を

すっと撫でた。

亮也「Aちゃんを

・・・Aちゃんという僕の好きな人を

なんとしても手に入れたいから・・・。」

！！！

亮也「俺は

Aちゃんを手に入れるために

Aちゃんの身につけた【傾向と対策】のバリアを壊して

------ワルイオトコになる。」