サプリメント・ストーリー vol.1 (ページ4)

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電車のドアがあいて

目の前に飛び込んできたのは・・・

電車の椅子

７人掛け分のスペースの５人分くらいを占領して

どーんと寝転がっている(汗)

若い男の人・・・(汗)(汗)

電車を降りていく他の乗客もじろじろ見て降りていくが

眠っている？

死んでいる？？？

彼に声をかける人はいない。

(げ・・・(汗)別の車両行こうかな・・・)

と思って恐る恐る

その男の人をよく見ると・・・

(え・・・

すっごい

キレイな顔してる・・・。)

ビックリした。

このぐーたら君。

横顔が見えていたけど

すごくきれいな顔だったのだ。

私はイヤホンを外した。

そして

素性の知れない爆睡男の向かいの長椅子にそーっと座った。

全く

起きる気配はない。

--------え。

生きてるよね？(汗)

私がそっとのぞき込もうとしたら・・・

私に突然
親切そうなお婆さんがこう言って隣の車両に移動していった。

老婆「きっと酔っ払いだから、

お嬢さん、気をつけて。

隣に行った方がいいよ？」

よっぱらい・・・か。

決めつけているけど
本当にそうなの？

この人

具合悪かったら

どうなるの？？？

このとき

私は初めて思った。

「無気力」
「無関心」が

ヒトを殺すかもしれない----------。

爆睡男の向かいに一人私が座ったまま

電車は動き出した。