・YOU ページ16
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20XX年 11月20日。医務室前。
ジミン君・・・
私は平静を装うのに必死だった。
A「用事ですか?」
ジミン「・・・いえ。
それより、
新入り君ですか?
グレー札ですね。」
ジミン君はジョングク君の方をみた。
ジョングク君は黙っている。
A「検査のため、1週間ここにいることになったの。
チョン・ジョングク君よ。
まだ高校3年生。
1週間だけだけど、よかったら、彼のことよろしくね?」
ジミン「はい。」
ジミン君は気前良さそうに笑った。
そして
右手で自分の鼻を軽くつまんだ。
・・・
これは
私とジミン君で決めた
--------合図。
私が小さくうなずくと
ジミン君は満足そうな顔で去って行った。
A「さ、行くわよ?」
ジョングク君は黙ってついてくる。
部屋に案内すると
暗い顔だった。
A「それじゃあ、今日は疲れたでしょう?
ここでゆっくり休んで?
あ、
夕食は6時からよ。
あとで案内する。
喉がかわいたら、共同スペースに自販機はある。
トイレは向こう。
私は
夜8時までは医務室にいます。」
ジョングク君は部屋を見回した。
A「では、失礼。」
グク「・・・まって。」
?
呼び止められた。
グク「高校の時の
友達の・・・
キム・テヒョンがいませんか?」
あぁ、ジョングク君って
テヒョン君の後輩なんだ・・・。
A「ええ。」
グク「会いたい!!」
!
時刻5時。
A「彼は赤札だから、
この時間は外部やグレー札の人との交流はできないの。
明日ね?」
ジョングク君はしゅんとうなだれた。
A「じゃ、夕食の時間になったらまた来るね?
食堂に案内するから。」
ジョングク君は返事をしなかった。
扉を閉め、
一端医務室へ戻る・・・。
それでも
私の頭の中は
ジミン君の「合図」でいっぱいだった。
夜8時以降----------。
秘密の時間が始まる。
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作者名:life | 作成日時:2017年9月5日 14時