わたしの窓-2- (ページ32)

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提案ページ32

少し遅くなってしまった。

私は帽子を深くかぶり、
マスクに
サングラス姿で

周囲を警戒し

グクのマンションへ入った。

グクには合鍵を渡されていたが
念のため呼び鈴を押す。

すると

ドアがあいた。

グクの方が先に帰ってきていた。

グク「遅かったね。

ちょっと心配した。」

A「ごめんね。
同級生の女の子につかまって
少し話してた-----。」

部屋の中。

グクは出前をとっていてくれた。

グク「ちょっと冷えちゃった。」

せっせと晩御飯の準備をしてくれる。

こうしてみると
グクってやっぱり完璧だ。

ルックスは勿論

性格も--------

まさに非の打ち所がない。。。

なんでこんなに素敵な彼は
「彼女代行」なんて利用して

なんで

私なんかを選んでくれたのだろう-------。

本当に不思議だった。

グク「Aちゃん？」

御飯を一緒に食べていたら急に明るく呼びかけられた。

A「なに？」

グク「明日さ、

ドライブ行こっか？

海辺まで行ってみよう。」

----------！！！！！？

はあ！？？？

A「な、、、、なんで急に！！？

てか、

え！！！？」

命を狙われてるかもしれない私たちが
堂々とドライブ、、、とか、、、
え！？

グク何を考えてるの！！？

グクはにこにこ笑っている。

グク「ここで

ずっと怯えてたって始まらないだろ？

気分かえに出かけよう！」

A「グク、、、、！？」

グク「大丈夫。

俺が一緒にいる。」

動揺した。

グクは恐怖におびえている私を気遣ってこんなことを提案してくれているのか？

まさか
このまま

ふたりで

逃亡---------。

グク「Aちゃん、

逃げることは時に

逃げないことよりずっと勇気がいるものだよ。」

また意味深--------。

グク「それはともかく。

ふたりで出かけたことなかったし、

明日は海へ行こう！」

まさか--------

グクは-------

考えたくなかった---------。