わたしの窓-2- (ページ30)

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自分と他人ページ30

「ジョハリの窓」。

自己を構成する4つの窓。

私は大学で心理学を専攻し、
このことについて卒論を書こうと考えていた。

この４つの窓で最もミステリアスで魅力的なのが

自分も他人もしらない自分
「未知の窓」だった。

未知の窓は果たしてどうやって知りえるのか？

それを知った瞬間
己はどう変わるのか--------？

私は今日も講義を受けていた。

昨夜のおそろしい出来事が嘘だったかのように

私は平然と講義にきていた。

どう考えても常人の神経ではなかった。

現実から逃げたくて
ここにいるのかもしれない。

私って

なんなんだろう-------。

講義が終わったら
今日はすぐにグクの家に行く。

こそこそ逃げる生活。

一体いつまで続くのか。

明後日にはボスに再び会わねばならない。

私のせいでグクにまで大変な迷惑をかけてしまっている。

自分を責めた。
呪った。

どうしてこんなことになってしまったのか--------。

グクの命が脅かされるくらいなら、
いっそ
この身体を売るか--------。

勿論、
グクには知られないように------。

私の気持ちは
1000万稼ぐ、、、、こちらに傾き始めていた。

ふと、
気になった。

ケイコさん-------。

元気がない。

私、他人の事気にかけている場合ではないはずなのに
気になってしまった。