生き残らなければ------あなたが一人のわけ2 (ページ45)

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イキノコラナケレバページ45

こうしてホソクの行方はわからないまま
また１週間が始まった。

今あるのはとてつもない
虚無感。

わたしはパソコンに向かいながら
ぼーっとしていた。

いまやっている研究は幸いよくまとまって
いい論文が書けそうである。

研究の成果が出たときは
本当に
嬉しい。

自分の業績が上がること、
それは
パク先生も、ひっきーも、両親も喜んでくれるし、
わたしも勿論うれしい事だ。

だけど、
時々思う。

-----だから、
何なのか、って。

だから、何？

いつもわたしの心にはその疑問があった。

医学部を目指していたあの頃も
医学部失敗して
せめて博士になって偉くなろうと思ったあの日も

----ずっと抱いていた疑問。

地位や名声を得たからって
必ずしも「幸せ」ではない。

わたしが本当にほしいものは、

あの頃のテテがくれたような

嘘のない

「愛」。

きれいごとかもしれないけど。
きれいごとすら言う人がいなくなったら、
本当に
この世界は終わりだと思う------。

この国は、戦争もなく平和だけれど、

「現代社会」という厳しい戦場で

私達は戦っている。

-------イキノコラナケレバ。