生き残らなければ------あなたが一人のわけ2 (ページ41)

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誰もいないページ41

土曜日の研究室------。

誰もいない。

もっと大きな研究室なら休みの日でも誰か実験をしているのだけど、
ここは小さなラボ。

いつもこんな感じ。

「真面目な」わたし位しかいない。

周囲の人はそんなわたしを見て
キモイと言う。

いつも研究の事しか考えない。
真面目で
つまらない女。

そう思われている。

わたしがあえて忙しくして
周りの嫌なことが目につかないようにしているなんて
誰も知らない。

大体

真面目で何が悪い！！！！！

真面目な人が嫌われ
傷つく
こんな世の中、

ぶっ壊してやりたい！！！

-----何度そう思ったことか。

いまはその不満と怒りの矛先を
研究に向けているだけ。。。

あまりにも若い年齢で
「愛」を知ってしまっていたわたしにとって
今のこの状況は
本当に信じられない現実だった。

テテ。
きっと
わたしたちは

出逢うのが
早すぎたんだ------。

テテが隣にいて当たり前だったあの頃。
戻りたくても
戻れるはずない。

テテがそばにいなくなってから、
多分

わたしは心に空いた
大きな穴を埋めたくて、

テテの「かわり」を探している。

そうなのかもしれない。

とか、独りで考えていたら
ほんとに寂しくなっちゃって、

わたしはまたヘッドホンを耳の中に放り込んだ。。。。