トモダチ ページ38
私達の小学校はのどかな田舎に建っていた。
広い運動場、
沢山の木、
畑、
遊びにはもってこいの池があった。
夏も終わり秋になると
池の周りはススキに覆われて
色んな鳴く虫が出てきて。
わたしとテテは池のあるこの遊び場に向かった。
都会から引っ越してきたテテは、
いつもおしゃれで
こぎれいな格好をしていた。
でも、池をみるなり
靴を脱ぎ、
靴下を脱ぎ始めた。
A「テテ、まさか、あんた、、、。」
TH「きまってるだろ！！」
テテは笑ってブイサイン。
ズボンの裾を巻き上げて
そのまま池の中に
入り始めた。
TH「Aも、ほら！！来い！！」
促されて、
わたしも裸足になって池に飛び込んだ。
TH「ばか！！危ないよ！！！」
案の定
わたしはぬかるみに足をとられて、
転げそうになった。
テテがしっかりと支えてくれなかったら、
わたし、大転倒してたと思う。。。。
A「テテ、ごめん。」
TH「あはは、、、あはははは！！！」
テテが笑うものだから
わたしも大笑いした。
泥まみれになって、
わたしたちは文字通り
子供らしくはしゃいだ。------
そうしてテテとわたしは、毎日楽しく遊んだ。
そんなテテだけど、
たまに突然
学校を休むことがあった。
女の子に人気だったテテは
いつもクラスの女の子たちに心配されて
他の女の子たちがテテの心配や噂話をするのが聞こえると
-------嫌な気持ちがした。
テテは、
わたしの
トモダチ。
トモダチを
独り占めしたい感情。
なんとなく、それだけではない
この
モヤモヤが何なのか。
-------理解できたのは、少し後の事。。。。。
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作者名：life | 作成日時：2016年11月23日 16時
