29 移動! ページ29
日が昇った。
全員、ガスマスクを装着し、
出発に備えていた。
マツコ「ちょっと!
このマスク、小さくて入らない!!!」
マツコがパニックに陥っていた。
中田「規格外にでかいな、あんた。」
マツコ「なによ!!?
デブは死ねってこと!!!?」
ガスマスクのラージサイズがない(汗)
ナダル「仕方がない。
マツコさんは感染するものとして想定しよう。」
マツコ「死ぬわ!!!いやー!!!!」
そこで
手を挙げたのは
ジンさんだった。
SJ「じゃあ、マツコさんはここでまっててください。
僕が最初に避難所に行って抗体をもらってきます。
抗体をここで打って外に出れば、
いくらか安心です。」
マツコ「そう言っときながら、あんた!!!
避難所にいったきりここへは戻ってこないつもりなんじゃ!?」
SJ「いいえ!必ず戻ると約束する。
僕の命ある限り。」
私は慌ててジンさんの腕をとった。
A「それなら、私も一緒に行動する!
私もジンさんと一緒にマツコさんに抗体を届ける!!」
SJ「だめだ!」
!!!?
SJ「Aは、避難所で待っていなさい。」
まるで
ききわけのない子供をしかりつける母親のような口調でジンさんは言った。
A「いや!!!ジンさんにもしものことがあったら。。。
死ぬときは
一緒よ!!」
私達が言い合っていたら
マツコが涙を流し始めた。
マツコ「あんた達、そんなに愛し合っているなら、、、、
私の事なんてどうでもいい。
ウイルスに感染しても、
運よく避難所にたどり着くことができたら、、、、
そこには薬があるのよね?
うまくいくかどうかは、、、、
神様だけが知っているわ。
ワタシ、マスクなしであんた達と一緒に行くわ。」
SJ「マツコさん、、、、。」
マツコ「大体、私みたいな立場の人間を
差別もなく
偏見もなく
受け入れてくれたこの社会には感謝しているのよ。
ガスマスクだけがワタシの体格を受け入れてくれなかったけど(笑)
少なくとも
あんたたちは見ず知らずの
こんな
、、、、、ワタシのために、、、、、
ありがとうね。。。」
マツコは泣いていた。
ナダル「マツコさん。。。」
藤森「泣くな!もうここにいる俺たちは
運命共同体だ!!」
A「そう!!頑張りましょう!」
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作者名:life | 作成日時:2017年3月9日 14時