34 夜 ページ34
救助のくる様子はない。
私達は自力で東京の中央避難所に向かうことにした。
そこには豊富な食料とウイルスに感染した場合の抗体など揃っていた。
しかし、そこへ行くには一端地上に出て、地下鉄から地下に侵入する必要があった。
私はテテへの連絡を試みた。
しかし、
サイバー攻撃の影響か？
イヤホの調子がすこぶる悪い。
通信障害が深刻だった。
テテに会いたい------。
JK「日がのぼったら出発する。」
グクさんが焦る私にそう言った。
A「テテは、、、、どうするの？」
JK「夜明けまでまとう。」
！！
このまま生き別れなんて
考えたくなかった。
その時
一瞬イヤホがつながった？
雑音が聞こえて
テテ！
TH「A！きこえる？」
A「テテ！！」
私は必死にしゃべった。
A「テテ、私たちは夜が明けたら中央の避難所を目指す。
テテ、今どこ！？
戻って来れる！？」
TH「なに？？きこえない！！！」
会話ができるレベルではない。
TH「A、落ち着いてきいて？
今、俺は江頭と一緒にいる。
崩れたアパートの中だ。
でも、、、、
外は爆撃が激しくて、、、、」
通信が途絶えそうになる。
TH「A、きこえる？
、、、、すき
だい、、、すき、、、。」
！！！！
涙が
一気にあふれてきた。
今すぐにテテを迎えにいきたい。
KN「！！おい！？A！！？」
気づいた時
私はガスマスクをかぶり、
非常階段をかけあがり、
地上へ続くドアのロックを解除し始めていた-------。
JK「A！！ダメだ！！！」
A「テテを助けに行く！」
グクさんにものすごい力で引っ張られる。
A「はなして！！今すぐ、、、、
助けに行かせて！！！！」
JK「だめだ！！！
あいつなら絶対に大丈夫だから！！！
Aが今外に出る方がかえって足手まとい、、、、。」
それでも私はドアを開け、
多分女子とは思えぬバカ力が出ていたのだろう。。。
グクさんを振り切り、
火の粉が舞う夜の世界へ飛び出していた。
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作者名：life | 作成日時：2017年3月9日 14時
