戦火のROSE -3- (ページ17)

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片想いページ17

それから毎日のネズミの世話は

わたしとテテが

『正当な理由』を持って

話ができる

貴重な時間となった。

以前のように
絶え間なくおしゃべりをする間柄では

全然ないけれど。

わたしは

この時間だけが幸せだった。

上司「ミン先生は、動物の世話がよっぽど好きなのね？」

上司には
嫌味っぽく言われたこともあったが、

全然気にならなかった。

今のわたしは

テテに

片想い---------。

時々
別の若い女の子のスタッフがテテと楽しそうに話しているの見て

苦しかったり

もどかしかったり--------。

結局
いままで

こんなに
自分以外の誰かのために

むかむかしたり

何かしてあげたいと
思ったこと

なかった。

やっぱり

わたしは

辛いけれど

テテが好きなんだ---------。

ふと
テテと目があった。

顔をくしゃっとして
笑いかけてくれた。

もう
それだけで

充分だという気持ちと

彼が

欲しい---------

くるおしいほどの欲求で
胸が締め付けられそう。

恋愛って

もっと

楽しいものだと
思っていたのに---------。

わたしは気づけば
もう

31歳になっていた。----------

今年も冬の匂いがし始めていた。