すのーまんと、わたし (ページ25)

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見学ページ25

深澤さん(たぶん)にお誘いいただいて、レッスンを見学させてもらえることになった。

てかさっきの厳しかった人、佐久間さんっていうのか……

名前全然覚えてないな。やばい。

レッスンも大事だけど、まずは先輩たちのお名前覚えるのも頑張らないと。

そんなことを考えながら結衣ちゃんと待っていると、レッスン室のドアが開く。

深「いいよ。おいで」

「ありがとうございます！」

失礼しますー、と小さく言いながら部屋へ入る。

と、そこにはさっきの6人の先輩方がいた。

俺たちいま舞台やっててさ、と深澤さん。

そのうち1曲が新曲に変更になるらしく、今はその振りを練習しているんだとか。

深「じゃあこのへん座ってて。」

「ありがとうございます」

ふたりで深澤さんにお礼を言って、みなさんに「勉強させていただきます」とご挨拶。

よしやるかー、とどこかで声が上がる。

……それからの時間は、あっという間で。

とにかく私には、「すごい」としか言えなかった。

アクロバットも、ダンスも、全部そろってて、

これが完成じゃないのが信じられないくらい。

岩「今日はこんなもんじゃない？明日もあるし」

佐「あー！楽しかったー！」

シャワーいこー、と、荷物を取る先輩たちに向かい、見学のお礼をした。

すると、タオルで汗を拭きながらこちらにくる人が。

深「どうだった？これが俺らSnowMan。これ昨日決まったばっかりだからまだまだ全然だけどなー、笑」

SnowMan……

「すごかったです、本当に。妥協が一切なくて…。感動しました。」

黒「私たち、全然まだまだ足元にも及ばないなって痛感しました。」

へへ、と少し照れ臭そうに笑う深澤さん。

深「俺らだって最初からできたわけじゃないし、阿部ちゃんなんてまだできてないし笑」

遠くで「おい！」と声がした。

が、深澤さんは気にせず続ける。

深「でも、お客さんに恥ずかしいものは見せらんないしさ。」

じゃ、気をつけて帰ってね、と残し、シャワー室へと向かっていった。

私たちは先輩方の背中が見えなくなるまで、ありがとうございました、と頭を下げ続けた。