すのーまんと、わたし (ページ20)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:106,125 hit

○ ページ20

驚いた。

てっきり「もう辞めたいです」って言うかと思っていた。

お願いします、と頭を下げる黒岩さん。

「あのっ……！」

また別の子が手を上げる。

宮「どうぞ。白雪さん。」

「わたしも、お願いします！」

白雪さんと呼ばれたその子も、頭を下げた。

かと思うと、ほかのみんなも次々と頭を下げる。

深「や………」

驚いた俺らは顔を見合わせ、

…自然と、笑顔になった。

岩「佐久間、もっかいやろうぜ」

佐「ん、」

…あら、さすがの佐久間も拍子抜けしちゃったかな。

佐「よーし！もーっかいやっぞ！お前らついて来れんのか！！」

「「「はいっ！」」」

深「いやお前、ライブの煽りかよ、笑」

空気は一変。

みんなに笑顔が戻った。

そうしてまた一から丁寧に確認して、

約束の2時間。

……いやー、濃い時間だった。

無事覚えたダンスも披露することが出来、

スタッフさん達にもお墨付きをいただけた。

佐「やったな！お前ら！お前らならできると思ってた！」

……全く、よく言うよ。笑

どうしようかとひやひやした俺らの気にもなれよな

「ありがとうございました！」と、女の子たち。

俺らの出番は一旦終わり。

またねー、と手を振って部屋を出た。

これからは自分たちの練習しなきゃね。

阿「ねえ佐久間～、あの振り教えて～」

佐「はー？！阿部ちゃんまだ言ってんの？昨日も散々やったじゃん！」

ごめんごめん、と笑いながら別の部屋へ向かう。

良いことは良い、

悪いことは悪い。

ちゃんと言える佐久間のこと、

尊敬してるんだよ、俺。