すのーまんと、わたし (ページ17)

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初めて会う、女の子たち。

ほんとにいろんな年代の人がいて、俺の母親と同い年くらいなんじゃないかって人とか、それこそちびJr.みたいな子とか。

そうだよなー、Jr.だけじゃなくてすでにデビューしてる先輩方のグループにも入れなきゃいけないんだもんなー。

大変だなー、

なんて、冷静に考えていた。

その時、

「阿部さん、あの……」

阿「ん、どうしました？」

振り返ると、高校生くらいかな、っていう子がいた。

「ここ、もう一度教えていただいていいですか？」

と、どうやらステップの確認をしに来たらしい。

阿「あぁ、ここは、足がこうで…………そうそう、できるじゃん」

にこっと微笑みかけると、嬉しそうな顔をして

「あ、ありがとうございました！」

と戻って行った。

俺もここ理解するのに結構かかったんだよな～、なんて、懐かしさを感じる。

すると、ふっかがぱんぱん、と手を叩いた。

深「よし、だいたい固まってきたし一回通してみようか」

「「「はい！」」」

曲をかけて、女の子たちだけで踊ってもらう。

すごいな、ほぼみんな出来てんじゃん。

なんなら俺より振り入れ早いんじゃ？と若干の焦りを覚える。

でもやっぱり、まだ覚えきれていない子もいて。

曲が終わるや否や、

「え、やる気あんの？」

という低めの声が、俺の左側から聞こえた。