すのーまんと、わたし (ページ27)

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配属ページ27

あの日以来、私たちダイバーシティ1期生は交代でたくさんの先輩たちのレッスンを見学させていただいた。

もちろん、自分たちのレッスンに来ていただくこともあって。

……あ、先輩方の名前、覚えました。ちゃんと。

けっこう時間かかったけど。

そして12月31日のカウントダウンコンサートで、高校生以上のメンバーが舞台に立たせてもらえることになった。

今は12月。その猛練習中。

いきなり東京ドームなんて怖すぎる！

なんか、研修生からJr.になる気分。

よくわかんないけど。

みんながレッスン室で、それぞれストレッチをしていた時だった。

「ちょっと、ダイ1集合～」

と、スタッフさんの声が聞こえた。

…「ダイ1」って、「ダイバーシティ1期生」の略ね。

はいっ、と返事をして、みんなで声の方へ向かうと、別室へ行くよう促された。

そこは、レッスン室ではなく会議室みたいな部屋で。

ス「えー、配属発表します」

「えっ」

いきなりのことで、部屋がざわつく。

ス「ダンスや歌などのパフォーマンス面、メンタル面、そして年齢など、様々な観点から総合的に判断した結果です。」

ス「スタッフだけでなく、社長はもちろん、先輩たちの意見も交えながら決めました。いろいろ思うことはあるかも知れないけど、原則変更はありません。」

ス「デビュー組に加入だから優れているだとか、グループに加入しないから劣ってるとか、そういうことは一切ありません。」

ス「今後のことも見据えた上での決定なので、落ち込んだり、逆に安心したりしないように。」

……思考が追いつかない。

けど、そんなこと言っても待ってくれるわけではない。

とにかく、私は自分の名前が呼ばれるのを待った。