対処法が八個 ページ8
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病院生活七日目
お兄さんとはあの約束の時から一回も会っていない
私にはお見舞いに来る人もいないので、ずっと一人で寝ているか外を見たりするだけの生活
警察の好意か何かは知らないけど、ここは個室だ
その為同室の人と仲良くなることも出来ず、部屋の外にも出ることすら禁止されている
「暇だなあ」
窓の外まで歩き大きな木を見ると、一羽の小鳥が巣から飛びたとうとしていた
自由を求めて、檻から出る
それは鳥が背負っている使命なんだと聞いたことがあった
なら今の私も似ているのか、なんて下らないことを考えながら見守る
ぎこちない仕草でふらふらする鳥に心配するが、それも刹那のことで鳥は立派に飛び去った
「おめでとう、鳥さん」
「どうしたんだい?Aちゃん」
知らない声にバッと後ろを向くと、そこには物腰の柔らかそうな男性がいた
イケメンお兄さんとはまた違う顔の整い方に少しだけ目をそらしてしまう
でもこの人が警察関係者なのは格好から理解したので名前を尋ねようとしたその瞬間
「………かっわいい!
俺は村上 守って言うんだ!よろしく!」
思いっきり抱きつかれました
さっきと性格が違いすぎて呆然としている隙に頭をぐちゃぐちゃ撫でられてまた抱き締められる
その……村上さん?にされるがままの状態をしばらくキープしていると、突然離れた村上さんはぐちゃぐちゃの髪を整えていく(彼がやったこと)
整えた後に私が冷たい目で見ていることに気づくと、少し間を置いてから笑顔で自己紹介をしてくれた
「俺のことは村上で宜しくな!
降谷さん……この前のイケメンと同じ所で仕事してるんだよ
彼から少し守って欲しいとか、此方の諸事情で君の親戚になるんだ!
ああ、そうだ!君お菓子好きかな?」
犬みたいな人だな
少しだけ、怖くなってしまう笑みと共に性格を把握した私はそんなことを思ってしまった
○●○●○●○●○●
村上 守
34歳のイケメン。若干童顔
公安所属で降谷の後輩
夢主の親戚の立ち位置になる
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ノルン(プロフ) - 面白い!続きが気になります、更新楽しみにしてます!! (2019年5月24日 11時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コリン | 作成日時:2019年4月17日 19時