対処法が十四個 ページ14
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服屋に来た私達は、まずパジャマから見ようと店の少し奥にいた
そこまで人がいないのと子供が私しかいないこともあったので、子供用の服があるここは私と彼以外誰もいない
誰かが見ていたら少し恥ずかしくなる程に子供っぽいピンクのパジャマを勧めてくる彼
それをやんわりと断ってるとふと視界に入った服が気になった
シンプルな白と淡い水色のワンピース
けしてパジャマとしては使えなさそうなそれが異様に気になり、守さんの言葉が頭に入らない
その横にある同じ色で出来たパジャマにも惹かれてついつい手を伸ばそうとする
しかし、服の値段はどちらも他の服より二倍以上で躊躇ってしまった
そんな私に気づいていたのか、守さんは二着とも手に持ち観察していた
それがまるで私の趣味を知ろうとしているように見えるも、腕にかけたとこでそんなこと忘れてしまった
「守さん、それ…!」
「ん?ああ、Aこれ気に入ったんだろ?
なら買うしかないと思ったんだ」
「でも、それすごい高いのに…!」
「何でも買うって言ったよね?
それでもAは嫌って言うのかな〜?」
むう、と頬を膨らませる私の頭を笑いながら撫でる守さん
確かに何でもって言われたけどこれは本当に高いから遠慮したい、と伝えたくて守さんと目を合わせたその瞬間
バァン!
「全員動くな!動けば撃つ!」
一発の銃声音と共に、そんな声が聞こえた
恐怖や混乱を示すような悲鳴や表情を見た私は、その場にそぐわない程冷静な頭で考える
____ああ、これは強盗か
それが私の、この世界初めての事件だった
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ノルン(プロフ) - 面白い!続きが気になります、更新楽しみにしてます!! (2019年5月24日 11時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コリン | 作成日時:2019年4月17日 19時