目が覚めたら目の前で人が倒れてたんだが対処法はありますか？【名探偵コナン】 (ページ12)

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対処法が十二個ページ12

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衝撃の事実を知ってから数週間
村上さんのことを守さんと言うようになったり、イケメンお兄さんの名前が安室透だということを聞いたり、コナン君が定期的に窓の外に居るようになったのは良い思い出だ

私は今日退院することになっており、正直期待と不安で溢れている
期待三割不安七割だ

特に不安なのは事件だ
事件に遭遇しなかったのは入院してたからということと、警察の人がいたから無かったんだと思う
でも私は、自意識過剰でなければ彼、江戸川コナンに気にかけられてる上此処は東都
多分事件にたくさん会う。怖い

期待はこれからの生活
守さんとの新しい生活、そこまで楽しみではないが小学校に通うこと
ようやく平和な日々に戻れるのか、と少し安心してるのは否定できない

「……楽しみだな、守さんとの生活」
「Aにそう言われるのは嬉しいな！
今夜はご馳走にするから楽しみにしとけよ～？」
「守さん！聞いてたの…！？」

うん！なんて言って笑う彼に、私が元の姿だったらもう決めてた腹パンをしたくなった
気配消すの上手いな、この人

なんて思ってから少し離れた守さんの車へ歩いていこうとしたけど、後ろから声が聞こえる
呼んでるのは私の特徴にピッタリ合うもので、少しだけ嫌な予感もしながら私は振り返ると

息切れしながら走ってくるコナンくんがいました
彼は私の前で止まり、息を整えてから笑顔でこう言い放った

「ふぅ……ねえねえ！君、なんて名前なの？」

思わず固まったのは許してほしい
だって見る見られるだけの関係が突然壊されたんだよ？しかも私が名前を教えるという状態で

少し止まる私に気づいたのか、怪訝そうな顔をする彼に内心慌てて返事をする
「私は高崎A
君はコナンくん……だったっけ」

その問いにびっくりした顔で
「どうしてボクの名前知ってるの？」
と聞き返す彼に笑いながら言葉を紡ぐ

「前に誰かが君の名前を呼ぶところを見てね
なんとなく印象に残ってたから覚えてたの

でも名前を聞いてもいい？
私、貴方から名前は聞いてないからさ」

「…ボクは江戸川コナン。よろしくね！」
「うん、よろしく」
素性も会えるかも分からない私によろしくと言う彼はなんなんだろうか
……あ、守さんを待たせてる。行かなきゃ

「じゃあまたね
また会えたら遊ぼうね、コナンくん」
「うん、バイバーイ！」

くるりと方向転換した私はそのまま守さんの方に走っていった
彼がどんな顔をしてるのかも知らずに