今日からマ王! 妄想小説倉庫 (*ﾟ▽ﾟ)ﾉ<よん (ページ22)

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本日はアニシナ日和です。せかんど!　１４ページ22

「･･へぇー。ちゃっかり覚えてくれてるみたいじゃねぇか。よかったな」
「ヨザック。その顔やめろ」
「その顔やめろだなんてヒッドいなぁ～･･。俺はもともとこんな顔だって。」
「そうじゃなくて。その･･･、なんていうか････、なんか、人を子バカにしたような顔･･？」
「なんで俺に聞くんだよ。」
「さぁ･･･」

あまりに衝撃的な寝言だったので、コンラートも平然を装いながら
内心どうしたら言いかよく分かっていない。
長年の付き合いもあり、その辺はちゃっかり理解している幼馴染は
「へぇ～」といいながら品定めするように眺め、ニヤニヤとしていた。
コンラートは話をそらすように、眠るユーリの肩を揺らした。

「ユーリ。起きて。」
「うぅ～･･？こんらっどぉ～･･･？」
「はい。こんな所で寝ていたら風邪を引いてしまう。」
「うん。･･･」
「いい子ですね」

眠そうに目を擦りながら、ニへっと笑ってみせる。
その姿があまりにも可愛くて、後ろにいたヨザックは思わずグリ江モードになってしまった。

「やっだぁ～坊ちゃんったらぁ。かーわーいーいー!」
「･･ヨザック、気持ち悪いぞ･･」
「隊長もお人が悪いんだから～、本当は自分だってそう思ってるくーせーにー」

･･だが、ヨザックは自分で言っておきながら、後で後悔した。
幼馴染がユーリを愛でているのは、今に始まった事じゃない。
それはもう、甘やかし甘やかしで問題になるくらいに。
可愛いと思っているのなんて、思っていなかったらおかしいだろ？と返事を返されそうな勢い。
地味に名付け親の愛の深さに恐ろしさを感じてしまうのだった。

「あー!よじゃっくぅー!!」
「はい、ヨザックですよー。」
「よじゃよじゃー!!」
「おっと坊ちゃん。眠たくはないんですかい？」
「うん、大丈夫だよー!」
「そうですか。それはよかった」
「よじゃっく、むっきむきぃ～!」
「そうですねぇ、仕事のためなんで～」
「むっきむきよじゃ、ゆーりだいすきぃー!!」

飛びつくように抱きつくユーリの背中を片手で支えながら、
やれやれ、と呆れたように笑う。
本当にユーリは可愛い。

･･･ただ一つ問題なのは、
後ろにいる名付け親の視線が、妙に痛いって事だろう。
突き刺さりそうだ。