今日からマ王! 妄想小説倉庫 (*ﾟ▽ﾟ)ﾉ<よん (ページ21)

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本日はアニシナ日和です。せかんど!　１３ページ21

「何かと思えばグレタ嬢ちゃんったら、『グリ江ちゃんとコンラッドにお花摘んで、「ぶーけ」ってやつにしたからあげる』だなんて。」
「グレタのいいところじゃないか。」
「俺みたいな兵士が貰っちゃっていいのかねぇー？隊長ならまだ分かるけどよー」
「何か不満なのか？」
「不満も何も、大満足さ。」

コンラートの幼馴染であるヨザックは、貰った花の香りを楽しみながら
ニコニコと小さな花束を眺めていた。
コンラートの手にも、色が違う花束が。

「こういう所、本当に坊ちゃんソックリだ」
「そうだな。身分なんて気にしない、二人のいいところだ。」
「ベタ褒めなのな」
「可愛いじゃないか」
「坊ちゃんが可愛いから、グレタ嬢ちゃんも可愛いんでしょー？」
「否定は出来ないがな」

フっと笑うと、隣にいる幼馴染も同じように笑った。

並びながら歩き、中庭前の廊下に差し掛かった時、
二人の視界の横には、二つの小さなものが映った。
おもむろに視線を向けてみれば、ヴォルフラムとユーリが二人並んで布団の上で丸くなり
気持ちよさそうに眠っている。

「あらー、こりゃまた面白い光景だねぇ」
「どうしてこんな所に布団が････」
「さぁー？だげど、とても気持ちよさそうだ。」
「･･･あぁ。」

二人はまた、小さく笑う。
この世界で珍しいとされる双黒の天使と、
地球で大反響を受けそうな、金髪にエメラルドグリーンの瞳を持つ
まだまだ未熟な三男坊の天使。
体を寄せ合って仲良く眠る姿には、思わず口元が緩む。
少し可哀想だとは思ったが、弟を起こすために
兄はそっと肩に手を掛けた。

「ヴォルフ。ヴォルフラム。こんな所で寝ていると、風邪を引くぞ。」
「･･･ぅぅー･･ン･･･。････」
「ほら、起きろ」
「･･･－･･･～～～～････」
「･･なに？」

夢を見ているのだろう。
小さく唸りながら、口元を緩め
だらしないように笑いながらボソボソと何かを言っている。

「ヴォルフ、起きろって」
「･･･－･･･っにうえ･･･」
「え？」

長い睫毛を伏せたまま、ニヘっと笑う三男。

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「･･･っまってくださいよぉ･･･、･･ムニャ･･･ちっちゃい･･あにうえ･･･」

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