★5話：なんとかなる機会 ページ8
〜Aside〜
試合終了後、ジャージを畳んでいるリリに声をかけた。
｢お疲れリリ！どうした、そんな不安そうな顔をして？｣
｢A…これからどうしたらいいのかなって｣
｢……なるようになるさ、流れに身を任せればきっと大丈夫！根拠はないけど…｣
リリが不安がるのもわかる。
きっとここは私たちの知らない世界。
だってこんなサッカー見たことない、こんな知らない世界にいきなり投げ出されて、家もお金も…前に持っていたものは殆どない。
それで不安にならない人間なんていない
でも、これもなかなかない体験だ。
｢根拠はないけど…楽しむしかない！一緒に乗ってみようビックウェーブに！｣
｢なにそれ…｣
あっ、やっと笑った。(苦笑だけど)
やっぱり何事も笑顔が一番だよ。
私はリリの頭をわしゃわしゃしてやった。
髪の毛が思いっきりぐしゃくしゃになるくらい
この時がいちばんの至福のひととき
そうやって私¨が¨楽しんでいたら
瞳子監督が私たちに近づいてきた。
瞳｢あなた達、キャラバンに乗ってもらえないかしら？｣
突拍子もない瞳子監督の一言
なにやら雷門中はエイリア学園という組織？と戦うために全国から最強の仲間を集めているみたい
なら…
リリだけなら分かるけどなぜ私まで？
嫌じゃないけど、リリのように試合に出ることが出来ない…サッカー部の戦力ではない。
でも、折角のお誘いだ、家もないお金もない私たちにはない『なんとかなる』機会だ。
｢私、キャラバンに乗ります！｣
私はキャラバンに乗ることにしたけどリリはどうするのだろう…。
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作者名：臨音 , 天然の砂糖水。 x他1人 | 作者ホームページ：ないよ
作成日時：2018年2月3日 20時
