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Forty ページ42

「記憶さん、そろそろ休んだ方がいいんじゃ……」
「平気だ。1人にしてくれないか」
記憶細胞はそう言うなりB細胞を部屋から追い出した。
B細胞は頭を掻きつつも、自分の仕事に取りかかった。
記憶細胞はここ最近、部屋にこもって仕事ばかりしていた。
休息はとっているみたいだが、それでも必要最低限のみ。
今までは休憩になると、楽しそうに出ていっていたのに。
あの日からだ。Aが襲われかけてから、記憶細胞は変わってしまった。
B細胞は詳しいことは知らなかったが、知り合いの白血球からAが襲われたことを聞いた。幸い助かったらしいのだが、少しだけ怪我をしたとか。
記憶細胞は、その責任を感じているんじゃないか。
B細胞はそんな風に考えていた。
しかし記憶細胞に聞くこともできず、予想は予想のままだ。
「あの、すみません」
B細胞の思考を断ち切るごとく、誰かが声をかけてきた。
その人は肩に少し髪がかかっている女性だった。ワンピースがよく似合う。
「はい、何か? 」
「記憶細胞さんに用があるんですが……」
「記憶さん、ですか」
無理だと、B細胞は思った。
自分でさえまともに取り合ってくれないのに、見ず知らずの女性など会ってくれる訳がない。
「いらっしゃいませんか? 」
「いや、いることにはいるんですけど」
言いながら、しまった!と思った。いないと言えば出直してくれただろうに。
「どうしても会いたいんです。会わせていただけませんか? 」
女性があまりにも必死に頼みこむので、B細胞が折れた。
記憶細胞の部屋をノックしてくれたのだ。
「記憶さん。お客さんが」
「後にしてと言ってくれ」
やっぱり……と思いながらも、B細胞は交渉を続けた。
「でもどうしても記憶さんに会いたいって」
「今は誰にも会いたくないんだ」
「私でも? 」

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設定キーワード:はたらく細胞 , 記憶細胞   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:futureblue鏡 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年3月8日 17時

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