モブからチートに昇格しました。【ヒロアカ】

▽ヒーロー 09. ページ20

『先生、ありがとうございました』


「今度、爆豪にお礼言っとけよ？」


『…はい』


言わないけどね。


僕はスマホを職員室に取りに来た


爆豪が僕のスマホを職員室に渡しに来たという未来予知が見えたから取り返しに来た

危うく僕のスマホが職員室に一日保存されてしまうところだったよ…

僕、スマホ依存症だから

遊び専門のスマホが僕の手元にないだけで死にたくなる

てか、職員室にあるだけで死ねって言ってるもんだよね……うん。


まぁ、兎にも角にもこのスマホが戻ってきてよかったよ

家に帰ったら最近ハマってるアプリで遊ぼっと…


僕はそのスマホをカバンの中にしまうともう一台のスマホを取り出す


因みにそっちのスマホは(アニメ)画像などの保存やインターネット(主にYouTube)とかの為に存在しているスマホ

これだけで容量が無くなっちゃう事があるから一応、画像類やインターネット専用のスマホだ


二つ持つって良いものだね


僕は呑気にそんなことを思いながら、今朝のニュースなどを信号待ちの間に確認する

僕は歩きスマホはしないよ？

だってもう死にたくないしね


信号が青に変わったのを確認すると僕はスマホをカバンの中にしまった


ふと前を見ると僕の大嫌いな人混み

うわ……絶対入りたくない…


場所は田等院商店街

僕は今いる地点から千里眼を使って中の様子を確認する


『やっぱか…』


僕はこの人混みの風景に見覚えがあった

漫画の中にあったワンシーンの一部分

その中にさっき見たモサモサ頭の少年の姿


僕はこのシーンがあまり好きではない

誰かがヴィランに捕まっていることを知っているのに

言うだけ言って、ヒーローに任せっきりで

誰も助けようとしない

皆、ただ見ているだけの役立たず。


ヒーローだってそうだ

自分の個性に対してマイナスな場所なら人に頼り、

必死になって助けようとせず、

個性に任せっきりで己の力のみで動こうとしない


『ヒーローだって役立たずじゃんか……』


無個性でも力がなくても

考えるより先に体が動いた"アイツ"の方がよっぽど…


『ヒーローだよ…』


僕がそう言った時、一人の少年が動いた


「馬鹿ヤローーー！！

止まれ！！止まれ！！！」


ほら、ヒーローなのにヒーローらしい事をしている彼を止めようとする

そんな勇気ある人を馬鹿にする人間は


『本物のヒーローなんてなれっこないのにね』


僕は信号を渡り、近くの路地裏に入った


『桜ノ扇……熟語』


僕は個性を発動し、跳躍を使ってビルの上に跳び上がった

▽ヒーロー 09.→←▽選択ミス 08. 後半,緑谷side

• 金　運: ★☆☆☆☆
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西 - この方角に福があるはずです

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