モブからチートに昇格しました。【ヒロアカ】

▽入学試験 11. ページ23

白い冬風が僕の銀色の髪をなびかす


『寒……』


僕は首に巻いてある薄紫色のマフラーに顔をうめる


回りにはたくさんの雄英を受ける生徒が続々と門をくぐっている


今日は受験生にとって勝負の日である

雄英高校の入学試験、ヒーロー科一般入試の実技試験の日

普通科を受験する僕にとってはそっちの方は全く関係無いことだけど

なんか普通科志望は僕を含めて数人程度らしくて

ヒーロー科と同じ日に入試をやるらしい

普通科の入試はいたって簡単

筆記試験と面接のみ

前世と変わらないね、うん。


まぁ、適当にやっとけばいいでしょ


僕は今、入試の事より疑問に思っていることが目の前にある


『…門 デカ……』


そう、僕の目の前には巨大な門

僕は門を見上げ

『何故こんなにデカくする必要があるのか』と疑問に思う


『それにしても…』


すごい人だかりだなぁ…

受験じゃなかったら絶対に来たくない

この中の9割はヒーロー科志望なんだろうね…


『まぁ、とりま行きますかい…』


僕は門を潜ろうとしたときだった


爆「どけデク！！」


緑「かっちゃん！！」


聞き覚えのある声とその主が二名、僕の目の中に写る


早速かよ…


爆「俺の前に立つな 殺すぞ」


よくマイナス言葉を言ういつかの爆発君、爆豪 勝己

てか、よく大声で言えるよね…


緑「おっお早う がんバ張ろうね お互ががい…」


相変わらず爆豪に怯えすぎのモサモサ頭の緑谷 出久

いい加減、怯えるのやめたらどう？


爆豪は緑谷の言葉を無視して横を通りすぎる


僕も早くいこっと…バレないうちn／緑「こ、言葉猫さん！？」

はぁ……


緑「こ、言葉猫さんも雄英受けるの！？」


『まぁね…でも僕が受けるのはヒーロー科じゃなくて普通科

君とは違うよ』


緑「！？えっ！？でも…！」


個性があるのに、と言いたいんだろうけど


『いつしか君に言ったはずだよ？

僕はヒーローやらヴィランやら世間を騒がしている注目の的には興味がないしなりたいと思わない

それに僕は自由で平和な(ゲームが出来て気ままに過ごす)日常を好んでいるからね』


緑「そうなんだ…」


『…まぁ、ともかく

お互い目標が受かるように頑張ろ』


緑「そ、そうだね！！頑張ろう！！

あ！それと言葉猫さん！！」


『ん？』


緑「僕、自己紹介してなかったよね

改めまして、僕は緑谷 出久

よろしく！」


『じゃあ、僕も一応…

僕の名は言葉猫 A

下の名前でいいよ、よろしく出久』


緑「！！ よ、よろしく！！Aちゃん！」


あ…

▼緑谷 出久と友達になった

▽入学試験 11.→←▽ゲーム 10.

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西 - この方角に福があるはずです

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