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体育祭があってから、
私は購買に寄った時時間があれば、頼まれていなくても少し購買の仕事を手伝うようになった。
おばさんにお茶を出してもらったり、取り付けてあるテレビをのんびり眺めたりした。
体育の授業を抜け出して、購買でサボることもあった。
そうしてると、たまにロンジュンも、あっつー疲れたーって言いながら転がり込んで来る。
「またあんた達ね」
私たちが扇風機を取り合っていると、おばさんは呆れた。
「仲がいいのか、体育嫌いの意思が強いのか」
「はは…おばさん、私たちが1週間にこの時間しか会えないって言ったら、若者たちの純愛に泣くでしょ」
「アッAー扇風機の向きまた固定しただろ！」
レジ台に座ってるロンジュンは、顎を台の上に乗せる。
扇風機の風が吹き付けて、おでこの前髪がふわふわ揺れてる。
「あらやだ…逢引？」
「そうだよ。秘密の恋人だよ。だからみんなには黙ってて」
「A、俺たちいつの間に付き合ったの」
ははってロンジュンが笑った。
「私が一目惚れしたあの日からね」
「あそう…初耳だったわ」
私もテーブルに頬をくっつけて、扇風機が回ってくるのを待つ。
ほとんど意気消沈してる間に、授業の終わるチャイムが鳴って、早く帰れとおばさんに急かされた。
顔を上げた時購買に人が入ってきて、立ち上がって見たらイドンヒョク、達。
あからさまに、はあってため息つくのはおばさん。
「おばさんこんにちわー」
「またサボってんの、A、ロンジュナ」
にっこり笑うジェノ。この3人も体育祭の日から、購買にはよく来るようになったらしい。
イドンヒョクは私のテーブルの向かいの席に座って、イジェノとジェミン君は飲み物を見に行った。
「またあんたたちなの。この子とはどういう関係で来るの？」
おばさんが私を顎で指した。
「はは、当然彼氏だからですよー」
イドンヒョクが振り返って言う。
怪訝そうな顔で私を見てから、おばさんはイジェノ達に目線を移した。
「あんた達は？」
「俺も彼氏です」
何食わぬ顔で言うジェミン君。噂の変人を発揮しないで。
残されたイジェノにみんなの視線が集まる。
「あーあ…俺…も彼氏です」
はっはっは！ってロンジュンが笑い出した。
私は目を細めてジェノを見る。
あんたのこと誤解してたわ、っておばさんが言うから、みんな楽しそう。
「ジェノヤ、空気読まなくていいんだよそういうところ」
「ジェノよくやった」
イドンヒョクは大きく拍手してる。
購買のおばさんの私に対する信頼が失われたのに。
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作者名：ユン | 作成日時：2021年9月28日 14時
