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イドンヒョクと、ロンジュン、ジェミン君とジェノは、おそらく、仲が良すぎる。
見かけでは憎まれ口を叩き合ってるけど、恐らくお互いのことが結構気に入っているみたい。
そこに私が若干巻き込まれる時がある気がするのは、気のせいだったらいいんだけど。
補欠でずっと日陰に居たくせに若干日焼けしてるロンジュンは、
暴投によりソフトボールトーナメントで初戦敗退した私と、
一緒に購買の品出しをして、レジを回して、
イドンヒョク達のまねをして移動販売をしてみたりしてお金を稼いだ。
それにしてもおばさんが本当に売上の1割をイドンヒョクにあげるとしたら、あげすぎだと思うって話をしたら、
イドンヒョクは去年も購買の手伝いをしてかなり売上に貢献したから、おばさんはイドンヒョクに元々恩があるんだって話を、ロンジュンが教えてくれた。
スポーツ以外でクタクタになった私たち。
夕方客が減ってきたから、レジ台の端で突っ伏して居眠りしていたら、
もう十分だから帰れと言われて、とにかく今決勝戦をやってる競技を観戦しに行くことにした。
「俺ドンヒョク達のサッカー見に行くけど、お前は？」
ロンジュンはグラウンドの人混みを眺めながら、眠そうな目を擦って言った。
「…バスケ見に行こうかな」
「んー。じゃあね」
私もまだちゃんと開かない目を擦って開かせる。夕日が眩しい。
ロンジュンは軽く手を振ってグラウンドの方に歩き出した。
体育館もサッカー場と同じくらい熱気でいっぱいだった。
3年生の文系クラスと理系クラスの決勝戦はとにかく接戦。
休日の今日は学校の卒業生が遊びに来たりしていて、コートの外も賑やかだった。
1人輪の中に居た人が居たけど、遠目でも分かる爽やかさが、芸能人みたい。OBにあんな人いたんだ。
A組の勝利でバスケトーナメントも終わって、体育祭の閉会式。
バイトを頑張りすぎたのか、前半の校長先生や実行委員の話がまあ長くて、途中で居眠り。
長い間起きることなく、表彰式も終えてしまったらしく、
閉会式が終わってクラスの子に起こされて、慌てて片付けに参加した。
購買の後片付けも大変だろうなって何となく思って、
ごみ捨てで外に出たついでに購買に寄ったら、おばさんが私のことを待っていた。
話を聞こうとするとただ封筒を渡されて、お駄賃、だって。
「……本当にくれるの？」
「これはあんたと中国の男の子の分」
「…ねえ、イドンヒョクは本当に在庫全部売ったの？」
「売ったらあげる約束だったでしょ。全部売ってきたからその時にお金をやった。急いでサッカー場に戻って行ったけど」
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作者名：ユン | 作成日時：2021年9月28日 14時
