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「うん……？」
聞き間違えじゃなければ、確かこの狐から声がしたような。
「本日面接予定の方でよろしいですか？」
聞き間違えじゃなかった。
どういうことなのか聞こうとしたその時に、ふと一つの考えが頭をよぎる。
これも面接の一部なのではないか？
内面の動揺を押し殺し、「はい、そうです」と静かに返答する。
「やはりそうでしたか！
では、今から面接場所にご案内します！」
そう元気よく言うと、狐はビルに向かってちょこちょこと歩き出した。着いてこいということなのだろう。
どうやら私の返し方は正解だったらしい。
にしてもどういう仕組みなんだこの狐、と考えかけてやめた。私の仕事(予定)は清掃員だ。技術者じゃない。
ふぅ、と息をついて自分を落ち着かせてから、ビルへと歩を進める。
一歩、二歩。
そこで一度止まり、ビルへと入るために、ゆっくりと三歩目の足を上げる。
そしてあげた足が地に着いた、その時だった。
ぶわっ、と凄まじい勢いで、桜吹雪が目の前を覆う。
いや、目の前じゃない。私の全身を覆っている。
突然のことに驚いて思わず、制服の袖で顔を庇う。
でもそれはすぐに止んだ。
そうして晴れた視界には、文化遺産とかに指定されていそうな古い木造建築の建物があった。なんて言えば良いんだろう。神社のような、寝殿造？のような、そんな建物。
「な…………」
一瞬呆然とした私だったけども、すぐさま目の前の狐に意識を戻す。
落とされるわけにはいかないんだ、集中しろ私。
そう自らを鼓舞し、半分睨め付けるようにして狐を含む目の前の景色を見た。
すると。
「お見事！申し分のない霊力と、臨機応変に対応できるその度胸！
やはり審神者に相応しい器でございます！」
「……はい？」
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雪 - 続きが気になります(●´▽`●) (2021年3月26日 22時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
雨女 - すっごく面白いです！！今後の展開が、気になります！ (2021年1月19日 21時) (レス) id: 106bf1ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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