気の強さ ページ39
そのタイミングで彼らを呼びに来たスタッフ。
なぜか険悪ムード漂う控室に戸惑って声だけかけるとささっと出て行った。
SM「マニ、もう行きな。」
ソンミンはマニの背中を軽く叩く。
マニは拳をギュッと握りしめて控室を出て行った。
スタジオに入る彼らの後について、Aも韓国のスタジオに初めて足を踏み入れる。
日本のスタジオよりずっと広くて、思わず見回してしまう。
入り口近くの壁に寄りかかって腕を組んで彼らに視線を送っているA。
EH「普段は穏やかなのになぁ…。」
さっきのAを思い出してウニョクは独り言のように言った。
ドンヘは、通りかかるスタッフたちにいちいち握手を求められているAを見る。
DH「元々はあんな感じだったんだよ。」
EH「そうなの?」
もっとまくしたてて怒る感じだった…
SM「そう言えば、ドンヘの電話に思い切り怒鳴ってるのを聞いた事があるよね。」
ソンミンにそう言われてウニョクは思いだしたように頷いた。
DH「そうそう。あんな感じ。」
ドンヘは苦笑いした。
随分静かに怒りを表現するようになったせいかな…
前よりずっと鳥肌が立ちそうな怖さがある…
Aはさっきとは全然違う顔で、笑ってスタッフと話をしていた。
撮影が始まると彼らの顔つきが変わる。
Aは真剣そのものの顔を眺めた。
かっこいい…
素直にそう思う…
彼らが人気がある理由が分かる…
オンとオフのギャップ…
いくら名前が売れてるからって…
初対面の私を嫌な顔ひとつせず…
部屋にあげてくれた…
あの気さくな感じ…
ドンヘは…
こういう世界で生きてるんだ…
私より…
ずっと輝いてる…
頭の中に勝手に湧いてくる感情。
その考えを無理矢理中断させるように、Aの携帯がズボンのポケットで震えだした。
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革ベルト
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潤羅(プロフ) - 前作といい今作も泣いてしまいましたTT (2012年7月15日 10時) (レス) id: 4f8561ebe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆちょみん | 作成日時:2012年7月15日 8時