繋がる手 ページ21
ドンヘはAの顔を見ると、今にも泣きそうな顔でギュッと目を閉じて俯く。
SD「誰だよ…？」
シンドンはキュヒョンに耳打ちする。
KH「Aだよ。日本で一番売れてる女優！」
キュヒョンはヒソヒソと言い返す。
その声がみんなにも聞こえて、みんなはドンヘを見た。
A「放ったらかしにされすぎたから、もう新しい男が出来そうだわ！」
中に入れてくれない警備員を無視して大声を張り上げ続けるA。
A「いくじなしのあんたがいつまでも来ないから！！」
来ちゃったじゃない…
聞き取れない程小さくなる語尾。
さっきまで気の強さ全開だったAも、いつの間にか泣きだしそうな顔だった。
EH「ドンヘ…。」
ウニョクはドンヘの背中を軽く前に押す。
フラフラと前に出るドンヘは、みんなを振りかえった。
LT「女性に迎えに来させるっていうのは、関心しないね。」
そう言って微笑むイトゥク。
SM「早く行ってあげればいいのに。素直じゃないんだから、ドンヘは。」
ソンミンはクスクスっと笑った。
YS「ヒチョルヒョンがここにいたら、情けない！って激怒だぞ？」
イェソンは身震いするような仕草を見せる。
EH「行けばいいんだよ。会いたかったんでしょ？ずっと…。」
ウニョクはとても優しい笑顔だった。
涙をためた顔を上げるドンヘ。
Aの右手には預けたブレスレット。
ゆっくり一歩ずつAに近づいて行く。
LT「彼女を入れてあげてください！」
イトゥクがドンヘの後ろから大きな声をかけると、警備員はAをせき止めていた警棒をどけた。
ヒールの音を鳴らして、足を踏み出すA。
距離が縮まって行くと、早くなる足取り。
ドンヘが伸ばした手にAが触れるとお互いの身体をしっかりと抱き締める。
DH「A…。」
A「ドンヘ！」
会いたかった…
会いたかったよ…
一年前…
韓国に戻って来て…
韓国でも充分人気がある事を知って…
だから必死に階段を駆け上った…
だけど…
どんなに前に進んでも…
君に追いつける気がしなくて…
どこかで諦めていたんだ…
ラッキーアイテム
革ベルト
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潤羅(プロフ) - 前作といい今作も泣いてしまいましたTT (2012年7月15日 10時) (
レス) id: 4f8561ebe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月15日 8時
