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長期休暇 ページ16

次の日。


今日から長期オフのA。


凛は事務所で、他の従業員と一緒に雑務をしていた。


10時過ぎ。


デスクの上でけたたましく凛の携帯が鳴りだす。

コピーを取る手を止めて、携帯に走ると耳に当てた。


凛『もしもし。』


耳に流れてくる音がやけにうるさい。


凛『もしもし…?』


何も言わない携帯の向こう。

何かのアナウンスが流れていたがうまく聞き取れなかった。


すると、少し大きな声で


A『凛!?』


Aが話出した。


凛『Aさん?どこにいるんです…?凄いうるさいんですけど…。』


凛はあまりの後ろのうるささに、思わず携帯を少し耳から離した。


そう言われてAはあたりを見回すと、人の少ない場所に駆け込む。


A『聞こえる?』


さっきよりずっと声のトーンが落ち着いて、うるささも和らいだ。


凛『はい。聞こえます。どうしたんですか?今日からオフですよ。』


クスッと笑う凛にAは少し間を置いて


A『韓国…行ってくる。』


と告げる。

一瞬驚いた表情を見せた凛。


A『仕事の事は任せるわ。』


Aの言葉が嬉しくて、携帯を耳に当てたままで勝手に笑顔になった。


凛『はい!任せてください!いい仕事取ります!』


元気な声を出すと、静かな事務所内に響いた。

Aは軽く微笑んで頼もしい凛の言葉を受け取る。


A『それで、悪いんだけど、ちょっと調べて欲しい事があるの。』


そう言われて何度か頷くと携帯を切る。

コピーを放ったらかしにしてパソコンを使って何かを調べると、分厚い手帳をめくっては電話をかけた。

空港で搭乗の手続きを終えて、一杯のコーヒーを飲む。


ツバの大きな帽子とサングラスをかけていても、すぐに分かってしまうAの姿。

Aを見つけた人たちが、騒いでいた。


4人がけの席で、一人足を組んで雪のくれたチケットを眺める。


私が行ったら…


どんな顔をするんだろう…


笑うかしら…


それとも泣くかしら…


もしかしたら…


怒るかも…


まだ会うと心で決めていないのに、ドンヘの反応ばかりを頭に想像する。

そのどの姿も想像出来て、なんだか少しおかしかった。

勇気→←背中を押す手


ラッキーアイテム

革ベルト


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設定タグ:SUPERJUNIOR , ドンヘ , 妄想恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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潤羅(プロフ) - 前作といい今作も泣いてしまいましたTT (2012年7月15日 10時) (レス) id: 4f8561ebe0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆちょみん | 作成日時:2012年7月15日 8時

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