涙のキス ページ50
ドンヘとAを乗せた車は六本木のホテルの前で止まる。
入り口まで迎えに来ていたマネージャーのウォン。
ドンヘの横に乗れなくて、助手席に乗り込んだAは、泣き疲れて眠っていた。
車を降りて、マネージャーと一緒に雪に頭を下げる。
DH「ありがとうございます。」
雪はドンヘの顔を見つめて
雪「頑張ってね。」
いつか…
本当に迎えに来てあげて…
そう言われてドンヘは微笑んで
DH「はい。必ず行きます。」
としっかりと答えていた。
運転席に乗り込んでシートベルトをする雪。
ドンヘは助手席に近づく。
雪は助手席のウィンドウを開けてくれた。
目じりにたっぷり残した涙を、そっと拭ってあげるドンヘ。
右手に残したままのブレスレット。
DH「Aに…」
それは…
迎えに行く時まで…
預けておく
DH「と伝えてください。」
雪は小さく頷いて微笑んだ。
身を乗り出して、眠っているAにキスを落とすドンヘ。
さようなら…
愛する人…
またいつか…
会える時まで…
Aにキスを落としているドンヘの頬に流れる小さな涙が、右手のブレスレットの上に落ちた。
ウィンドウが閉まって小さくなっていく車。
ウォンはドンヘの肩をポンと叩いて先に中に入って行った。
もう見えないのに、いつまでもそこに立っているドンヘ。
泣くまいと我慢すればするほど、涙が後から溢れて止まらなかった。
DH「A…。」
小さな声で口にするAの名前。
DH「A…A…。」
何度も呼べば戻ってくるような気さえしてしまう。
明日も変わらず、その笑顔に会える気がしてしまう。
そう思って何度も繰り返した。
溢れてくる悲しみが止まらなくて、ドンヘはその場に座り込む。
もう随分少なくなったとは言え、六本木の街を行きすぎる人がジロジロ見て行く。
それでも、どうしても止める事が出来なくて、ドンヘは地面に手をついて一人で泣いていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
