震える肩 ページ44
次の日。
今日も天気の良さそうな日差しがカーテンの隙間から降り注ぐ。
外でしている小さな小鳥たちのさえずり。
Aは重たい瞼をゆっくり開いた。
Aの身体を包むようにまわされたドンヘの腕。
背中に触れるドンヘの肌がやけに温かくて、Aは目を潤ませた。
明日になれば…
なくなってしまう…
この腕も…
背中を包む…
温かさも…
何度もこなしてきたベッドシーンとはまるで違う感覚。
別れ際のシチュエーションなど、演じなれていたはずだった。
それなのに、勝手に頬を落ちる涙が、腕枕をしているドンヘの腕に落ちる。
どうして…
こんな事なら…
愛したりしたくなかった…
自然と震えてしまう肩。
ドンヘに涙を見られたくなくて寝がえりを打てずにいると、乗っていただけの腕がAの身体をギュッと抱きしめる。
泣くな…
A…
俺はまだここにいる…
ちゃんとAを抱きしめてるから…
泣くな…
耳元で囁かれる言葉。
Aはドンヘの手を握ると、自分の顔に持ってくる。
絡まる指を額に押し当てて、泣いてしまう。
ドンヘはAを抱きしめる腕を少しも緩める事なく、小さく漏らすAの泣き声をただ聞いていた。
お昼少し前。
涙を流すシャワーを浴びてAは出かける支度を始める。
いつもとは少し違う化粧で、お気に入りの洋服を着て、髪を綺麗にセットして二階から降りてきた。
普段と何も変わらず、ソファでマグに口をつけていたドンヘ。
Aの姿を見て微笑む。
A『ど…どう…？』
女優の顔とは全然違う、少し照れるような表情。
ドンヘは少しだけ首を傾けて、嬉しそうな顔を見せると
DH「綺麗だよ。」
と言った。
家の中を片付けて、来た時と同じだけの荷物を玄関に置く。
A「荷物…どうするの…？」
そう聞くAにドンヘは
DH「マネージャーが取りに来てくれる。」
と答えた。
家を出て玄関先でお互いの手をしっかり握ると、二人はお台場へ繰り出した。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
