最後の収録 ページ40
DH「あの…。」
ドンヘは静かに口を開く。
やっぱりAをジッと見つめて逸らす事なく流れる少しの沈黙。
ウォンも雪も凛も、ドンヘの次の言葉を待つ。
DH「Aは…俺が韓国へ連れて帰ります。」
その言葉にA意外の3人はとても驚いた顔になった。
雪と凛は顔を見合わせ、ウォンは言葉が出ない。
Aは小さく微笑む。
A「私が…うんって言うとでも…？」
そう言われてドンヘは視線を外して軽く笑う。
DH「だよな…。」
A「忘れた？」
私は…
DH「日本で一番…売れてる女優…だろ…。」
その言葉を聞いて、Aはドンヘに穏やかな笑顔を見せる。
ドンヘは寂しそうに、それでも小さく微笑んで視線を落とす。
Aはウォンに頭を下げると、ドンヘに背を向けてノブに手をかける。
顔をドンヘに向けると
A「韓国で、一番売れてるアーティストになったら、私を迎えに来て。」
待ってるから…
そう言って微笑むと、応接室を出て行った。
凛は慌ててAを追いかける。
雪「申し訳ありません…。」
雪は苦笑いで頭を下げていた。
ドンヘは目を閉じて口元を緩める。
暫く…待たせそうだな…
そんな事を考えている自分が、やけにおかしかった。
仮想恋愛の最後の収録は、手を繋いで同じ家に帰る事だった。
Aとドンヘは韓国の古い歌を口ずさむ。
DH「よく知ってるね？」
A「古い記憶よ。」
Aはそう言って微笑む。
つまらない話しをして、つまらない事で笑う。
力の抜けた二人の姿は最後の撮影にはぴったりだった。
家の前でクルーと別れる。
機材を詰めたワゴンが走り去って行くと、ドンヘはAの手を再び握る。
DH「食事でもしに行く？」
A「今から？」
そう言われて腕の時計を見ると、もう12時を回りそうだった。
A「私の料理、食べてみる？」
ドンヘは少し驚いた顔をした。
A「あ、何よ！今ちょっと不安って思ったでしょ！？」
Aは頬を膨らませる。
ドンヘはAの腰を抱き寄せると
DH「何食べさせてくれる？」
と顔を寄せる。
Aは「んー」と考えて
A「冷蔵庫の中見てからね。」
と笑うと、小さなキスを交わして家の中に入って行った。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
