応接室 ページ39
Aは手にしていたタバコの箱に視線を落とす。
"女性にタバコは似合わないよ"
頭の後ろから、声をかけられた気がしてAは振り返る。
そこには誰もいなくて、一台トラックが通り過ぎて行くだけ。
Aは自分自身を軽く鼻で笑い飛ばすと、タバコの箱を灰皿に投げてスタジオに戻って行った。
撮影が終わると、Aは雪と凛と一緒に事務所に連れて来られた。
久しぶりに顔を見せた看板女優に、従業員たちは嬉しそうに声をあげる。
小さな笑顔を見せて事務所の隅を通り過ぎると、奥の扉から応接室へ。
雪がノックの2回。
返事も待たずに扉を開けた。
そこには3カ月前に見た中年の男性。
そして横には、少し改まった格好のドンヘ。
雪と凛とAが姿を見せると、二人は立ち上がって頭を下げる。
Aは雪に続いて小さく頭を下げ返す。
顔をあげてドンヘと合わせる視線。
"日本の女優っていうのは、大した事がないね。"
"言葉に気をつけてよ…？"
"君は日本で一番売れてる女優なんだろ？"
出会った時の事をつい思いだしてしまう。
二人の頭の中には、同じ光景が蘇っていた。
MG「3カ月間、ドンヘがお世話になりまして、本当にありがとうございました。」
ウォンはそう言って頭をもう一度深々と下げた。
雪「いえ…大したサポートも出来ませんで…申し訳ございません。」
MG「そんな事はありません。本人と今日話をしましたが、大変いい勉強になったと言っています。」
雪「恐縮です…。」
雪とウォンが会話をしている間、逸らされる事のない視線。
"好きでもない女と一緒に暮せって企画なのよ？"
"好きになればいいよ"
そうやって始まった…
好きになるなんて言葉とは…
程遠かったのに…
俺は君を好きになった…
はいそうですか…
なんて終われるかよ…
俺には…
君が必要だ…
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
