おかえり ページ36
DH「日本一売れてる女優が、こんな所でさぼってていいのか？」
耳によく馴染んだ声が聞こえてきて、Aは顔を向けた。
そこには大きな荷物を肩から下げて微笑んでいるドンヘ。
DH「スタジオに行ったら休憩だって出て行ったって言われて。ここだと思った。」
そう言って笑うドンヘ。
Aは扉にもたれていた身体を起こすと、瞬きもせずにジッとドンヘを見つめる。
DH「なんだよ。そんな幽霊でも見たような顔は？」
ドンヘはクスッと笑った。
A「いつ…帰って来たの…？」
DH「さっき。」
A「なんで…連絡しないの…？」
DH「今日は朝から撮影だって聞いてた。」
A「韓国でちゃんと仕事してきたの…？」
DH「してきたよ。」
ひとつ質問する度に、少しずつ縮まって行く二人の距離。
手を伸ばせば届く距離で足を止める。
どうしてだか震えてしまう唇を軽く噛むと、Aはドンヘにそっと抱きついた。
A「私をいつまで待たせんのよ…。」
怒った口調なのに微かに震える声。
ドンヘは大きな荷物を肩から下ろしてAの頭を撫でる。
DH「ごめん。」
その言葉がAの涙腺を緩めて心を揺する。
細い腕でドンヘの身体をギュッと抱きしめると
A「おかえり…ドンヘ…。」
と小さな小さな涙声で囁いた。
Aの滅多に聞けない素直な一言がドンヘの心臓を握りつぶしそうになる。
ドンヘはAをしっかり抱きしめると
DH「ただいま…A…。」
と囁き返して、頭に小さなキスを落とした。
なぁ…A…
俺と一緒に韓国へ行こう…
俺はやっぱり…
君と別れるなんて…
絶対に出来ない…
ドンヘは腕の中のAに、何度も心の中でそう言っていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
