そっけない態度 ページ34
凛は慌てて
凛『そんなに怒鳴ってたら、話しかけたくても話せませんよぉ…。』
とフォローを入れる。
A『え！？…そうなの…？』
そう言われたら少し落ち着いたA。
凛『深呼吸してください。』
促されるがまま深呼吸して、再び携帯を耳に当てる。
A『もしもし？』
不機嫌な事には変わりないが、さっきより随分落ち着いた声が流れてくる。
DH「何怒ってるんだよ…？」
たった二日しか離れてないのに、随分長い事聞いていなかったような気がするドンヘの声。
Aの怒りを一気に沈めた。
A「ドンヘ…。」
ところが今度は一気にテンションが落ちたような声に変わる。
DH「おいおい…怒ったりテンション下がったり…。いつも通りの声で電話出来ないの？」
そう言われても怒鳴る気にはなれなくて
A「どしたの？仕事は？」
と話を逸らす。
DH「うん、今撮影の休憩でね。寂しがってるだろうと思って電話した。」
後ろで聞こえている賑やかな笑い声が、ドンヘの声を明るくしているんだと気づく。
A「そう。」
DH「そう…って…それだけ？」
A「他に何が？」
DH「え…なんで怒ってたのか、とか…何の仕事してる、とかさ。色々あんだろ？」
Aは足を組み替えて椅子の背もたれに寄りかかった。
A「棒読みしか出来ないバカな新人が…私に芝居を合わせろって言ってきてね…。100年早いって激怒してたところよ。」
そう言ってため息をつく。
A「仕事は、新しいドラマの撮影中。これでいい？」
やけにそっけない返答。
電話が来たら話そうと思っていた事はたくさんあったはずだったのに、全て飛んでしまって何を話せばいいのか分からない。
DH「A…。あのさ…。」
何かを言おうとしているドンヘ。
何を言われるのかさっぱり見当がつかなくて
A「ごめん、忙しいから切るわ。」
と言って一方的に電話を切ってしまった。
プツッと切れた電話。
ドンヘは携帯を眺めてため息をついた。
Aは鞄に携帯を放る。
凛『誰からだったんです？』
と凛に聞かれて
A『ドンヘ。』
と答える。
凛『え…なんで切っちゃったんですか？』
A『話す事なんかないもの…。』
Aはそう言って小さく微笑んだ。
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
