過労 ページ4
過労だね
初めてじゃないし
彼女の仕事を考えれば
一日点滴繋いで
ゆっくり寝て貰えば
すぐ直るよ
年配の医者は笑いながらそう言い放った。
雪『いつもありがとうございます。』
後から駆け付けた雪が合流して、ホッとしていたドンヘ。
雪は凛と二人で医者に頭を下げていた。
点滴を繋がれて少し荒い呼吸で眠っているAの横に座っていたドンヘ。
心配そうな表情でジッとAを見つめる。
雪「そんな顔しないで。初めての事じゃないから、大丈夫よ。」
雪はドンヘの肩を叩いて苦笑いした。
DH「仕事に行くって聞かなくて…。」
ドンヘはAの頭を撫でながら、顔を歪めていた。
雪「そうでしょうね…あの子はそういう子なのよ。」
雪は納得した顔で、腕を組んでため息をつく。
例え…この体が切り刻まれても…
私と言う人間が存在している限り…
セットとカメラが私を待っている限り…
私はそこに立たなければいけない…
DH「Aはそう言ってた…。」
雪はAの足元に腰を下ろす。
雪「前に言ったわよね。カメラの前とセットの中があの子の現実だって。」
そう言われてドンヘは小さく頷く。
DH「俺は…Aの現実には…なれないのかもしれません…。」
ドンヘは熱で熱くなったAの手を握る。
雪は少し聞きにくそうな顔をして
雪「ドンヘくん…凄く聞きにくいんだけど…。」
とそこで言葉を一度止める。
ドンヘはAの手を握ったまま、雪へ顔を向けた。
雪「Aと…寝たの…？」
少しもためらう事なく
DH「はい。」
と答えるドンヘ。
雪「それは…Aから誘われて…？」
そう聞かれて少し顔をしかめる。
DH「どういう…意味ですか…？」
雪はため息をついて立ち上がると、窓際に歩いて、少しだけ風を招き入れる。
雪「ドンヘくん、私に聞いたわよね…恋人はいないんですかって…。」
DH「ええ…。いないんですよね…？」
雪は窓辺に寄りかかって、心地よい風に髪を揺らされる。
雪「いないわ…確かに…恋人という存在はね…。」
いまいち言っている事が理解出来なくて、首を傾げた。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
