女の顔 ページ19
スタッフに促されてAはドンヘの元へ行く。
バスローブを脱ごうとするAの手を止めるように握るドンヘ。
Aは不思議そうにドンヘを見上げた。
両手をAの首に当てて、撫でるように下にずらして行く。
バスローブの内側に指を滑り込ませると、肩を伝って床に落ちた。
たくさんの人の視線が二人だけを見つめているのに、二人の間には誰も割って入れない空気が流れていた。
誰が見ていても関係ない…
ここには…
俺と君しかいない…
言われた通りひとつずつポーズを決めて、シャッターの切れる音が響く。
ライトで少しだけ汗ばむ肌が触れ合って絡みつく。
一人の時は女優の顔だったのに、ドンヘの傍では女の顔をするA。
*『あの二人…付き合ってるよね…？』
**『やっぱ…？あんな顔出来ないよね…。』
Aの額にキスを押しあてるドンヘの首に腕をまわして目を閉じるA。
ひとつひとつの絵がとてもリアルで、スタッフは小声で噂話に花を咲かせていた。
とても仮想恋愛とは思えない程、視線を絡み合わせている二人を、カメラはしっかり捉えていた。
朝から行われた撮影が終わったのは夕方6時を過ぎた頃。
クルーとも別れて、少し疲れた顔でスタジオを出るA。
A『次は…？』
雪『今日はもう終わりよ。たまにはゆっくり休みなさい。』
雪はAとドンヘの腕をポンポンと叩く。
車を回してくると言って一人駐車場へ向かう雪。
二人はスタジオビルの裏口で雪の車を待っていた。
火照った肌に外の風がやけに寒く感じられる。
身震いするAに、ドンヘは自分の着ていたジャケットを肩にかけた。
DH「また倒れるなよ？」
そう言って微笑む。
A「ありがと。」
Aは微笑みを返して、ドンヘのジャケットを引っ張った。
DH「緊張したか？」
突然ドンヘが聞いてくる。
A「全然。」
Aは視線を落としたまま軽く笑う。
DH「俺は…。」
あの場で…
君を抱きたいくらいだった…
そう囁いてAを抱き寄せる。
Aの伏せていた視線がドンヘと合うと、小さなキスが落ちてくる。
A「撮影終わったばっかりなのに元気ね。」
Aはクスッと笑った。
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
