ロビー ページ12
そのあと。
邪魔されたシーンを無事撮り終わったA。
一人スタジオを後にする。
エレベーターを降りてロビーに出ると、パーテションの影からドンヘが姿を見せる。
A「…ドンヘ…。」
ドンヘは顔を曇らせたまま俯いていた。
A「…待ってたの…？」
Aは少しだけドンヘに近づく。
どう言葉をかけようか散々迷っていたのに、うまく声に出せなくて、ドンヘは手を差し出した。
Aは差し出された手を見てから、ドンヘの顔を見る。
ドンヘは少しだけAに顔を向けて
DH「帰ろ…。」
と小さな声で言った。
Aの指先が伸ばされた手に触れると、ドンヘはそれをギュッと掴んだ。
軽く引き寄せて、Aを抱きしめる。
ドンヘの鼓動が聞こえそうな静けさが、少し気味悪いくらいのロビー。
DH「…ごめん…。」
そんなロビーで小さく囁かれたドンヘの声。
そのたった一言がAの心を落ち着かせていく。
目を閉じて細い腕をドンヘの背中にまわした。
DH「ひどい事…言ったよな…俺…。」
A「…私も…ね…。」
Aは小さな声を返す。
背中にまわしていた腕を緩めると、少し身体を離してドンヘを見上げる。
辛そうな顔をしているドンヘ。
その頬にそっと手を伸ばす。
A「そんな顔…しないで…。」
本当は…
嬉しかったんだ…
あんなに心配してくれて…
一人で…
私を連れ戻しに来てくれて…
そんな人は…
雪以外にはいなかったから…
A「ごめん…心配…かけて…。」
ドンヘは顔を歪めて、頬に添えられているAの手に自分の手を乗せる。
その手をキュッと軽く握った。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
