突き刺さる言葉 ページ11
A「カメラが回ってるの邪魔していいと思ってる訳！？」
DH「今日は病院で安静って言われただろ！？」
お互いに譲らないきつい視線を投げ合っている二人。
A「仕事してるだけよ！」
DH「そんな身体でまた倒れたらどうする！？」
A「私が来なかったら始まらないの！分かる！？」
DH「分かるかっ！」
ドンヘは再びAの腕を掴む。
DH「病院に戻って休め！」
力の強いドンヘの腕に引っ張られるA。
A「嫌よ！離して！」
必死に抵抗して、もう一度腕を振り払ってよろける。
ドンヘはAに向き直って
DH「自分の身体を大事に出来ない奴に、いい芝居なんか出来ない！」
と言い放つ。
その言葉を別の意味に受け取ってしまったAはハッとする。
数歩後ずさると、唇を噛んで泣きだしそうな顔でドンヘを見た。
A「帰って…。」
Aの表情を見て、言葉を選ばなかった事を後悔したドンヘ。
かたずを飲んで二人の言い争いを見守るしかないスタッフたち。
Aはドンヘに背中を見せる。
DH「A！」
その背中に手を伸ばすドンヘの手を、Aは払った。
A「ドンヘに…私の何が分かるのよ…。」
小さな声で言うAの横顔に見えた小さな涙。
A「何も知らないくせに！知った風な顔しないで！！」
ドンヘはくすぶる気持ちのやり場がなくて、少しのイラつきを抱えたままスタジオを出て行った。
心に突き刺さった…
ドンヘの言葉が…
ドンヘの言葉だったから…
きつく閉じる瞼からこぼれおちて行く涙。
シンとしてしまったスタジオの中。
結局休憩が挟まれて、ケンシがAの横に立つ。
衣装のズボンのポケットに軽く手を突っ込むケンシ。
ケンシ『お前…そんなにあの男に惚れてんのか…？』
そう言われてAはとても驚いた顔でケンシを見上げる。
A『え…。』
ケンシは小さなため息をついて
ケンシ『芝居以外で…お前が泣いてる姿なんか…初めて見たよ…。』
と言い放つと、スタジオを出て行った。
惚れてる…？
私が…？
ドンヘに…？
そんな事…
ある…訳が…
騒ぎ出す胸の中。
視線を落としたAの視界に入るブレスレット。
Aはそっと片方の手で包むように、ブレスレットの上に手を乗せる。
認識してない心の片隅にある感情を、ケンシに引っ張り出された気がして、とても戸惑っていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
